海中のメデューサ2009年08月17日 21時17分52秒


これもリービッヒ・カード(1908年頃)。

一応クラゲの絵ですが、何だか透明感ゼロ…というより、むしろ毒々しいまでの色彩で、世のクラゲ好きの人にとっては、大いに嘆かわしい描写ではないでしょうか。

クラゲは、フランス語でメデューサ。
その名の通り、ここでは徹底的に怪物じみた、悪夢のような生物として描かれています。
透明なものを、透明なものとして描く技量がなかったせいかもしれませんが、それにしても面妖な…。

なお、傍らにPorpalie Stéphanomie とあるのは、現在では使われない古い学名なのか、検索しても―このカード自体の記述を除けば―ヒットしませんでした。