ガリレオ vs. マリウス2009年08月25日 22時13分50秒

列をなして空中を飛行する本?

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今日、8月25日の Google のロゴは、ガリレオ望遠鏡。
今から400年前の今日、彼の望遠鏡が誕生したから―というのがその理由ですが、実際には望遠鏡はもうちょっと前に完成していて、8月25日はヴェネチア共和国のお偉方にそれをお披露目した日…ということのようです。

彼はその後精力的に天体観測を行い、月の山岳、木星の衛星、天の川を満たす星々などの観測成果をまとめて、翌1610年、あの記念碑的な著作『星界の報告』を世に問いました。

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その評判に刺激されて、「自分はガリレオよりも先に木星の衛星を見た」と言いだしたのが、ガリレオよりも9歳年下のドイツ人天文家、マリウス・シモン(メアー・ジモン、1573-1624)で、彼は1614年に『木星の世界 Mundus Jovialis』を出しますが、ガリレオはこれを剽窃呼ばわりして、両者はかなりもめたようです。

こういうと、マリウスは何だか胡散臭い人物のように思えますが、彼はアンドロメダ星雲に最初に言及した人であり(彼はそれを“角を透して輝く蝋燭の炎”という美しい比喩で述べました)、また木星の衛星についての表は、ガリレオのそれよりもむしろ優れていたと言われます。

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上の画像に話を戻せば、これは大英図書館が所蔵するマリウスの『木星の世界』のマイクロフィルム。いかにも渋い品ですが、こんな読めもしない資料がなぜ手元にあるのかといえば、要はこれも日本ハーシェル協会絡みで届いた品です。

マイクロフィルムというのも、最近ではいささか古風なメディアとなりつつありますが、とりあえず虫眼鏡さえあればどこでも読めるというのは、電子メディアにはない一大特長ですね。

元のフィルムはネガなので、それを白黒反転処理したら、何だか不思議な浮遊感が生まれました。(本の幽魂のようです。)

コメント

_ かすてん ― 2009年08月26日 12時09分45秒

26日12時になってもガリレオ望遠鏡ですね。米時間25日中はこのままかな?
初観測の先陣争い、今のように情報が即時に伝わるわけではないのでややこしいですね。

_ 玉青 ― 2009年08月26日 20時11分25秒

コメットハンターが現われ、小惑星発見ブームが起こり、新星掃査も始まり…
400年前の望遠鏡誕生とともに幕を開けた、新たな人間ドラマの歴史。
天体そのものに負けず劣らず興味深いですね。

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