『レモンと実験』(その3) ― 2009年09月09日 22時05分51秒
さて、昨日はちょっとお行儀のよいことを書きましたが、この本に感動した幼い日の私は次に何をしたか…?
答)ナニモシナカッタ。
感動を反芻するために、何度も本を手に取ることはしましたが、結局レモンを使った実験に明け暮れることはありませんでした。
読むだけで満足してしまう、あるいは読む以前に本を買うだけで満足してしまうというのは、今もそうで、まさに三つ子の魂何とやら。私が科学者とならなかった(なれなかった)のは、その辺の性癖に原因があったのでしょう(大苦笑)。
★
ところで、この本はピーター・プラセンシアによる挿絵が、また実に魅力的でした。
たとえば上の絵。この怜悧な少年の目はどうでしょう!
童画的な<頬の赤い少年>とはまるで違う存在で、この描線に何だかとても知的なものを感じた記憶があります。(この辺もまたイメージ先行の弊を先取りしていたかも…)
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