プラネタリウム 「銀河鉄道の夜」2009年11月26日 21時51分19秒

昨日、コメント爛でも書いたのですが(11月18日の記事)、この前の休日に、近くの町までプラネタリウムを見に行ってきました。

番組は、先年封切られた、KAGAYAスタジオ制作の「銀河鉄道の夜」。
現在もあちこちのプラネタリウムで上映されているようです。

■公式サイト http://www.gingatetudounoyoru.com/allsky/index.html

漫然と昔のプラネタリウム感覚で眺めていたら、それとは全く異質な世界で、本当に口をあんぐり開けて見入ってしまいました。上のページからも予告編を見ることができますが、この美しい映像が360度パノラマの大画面となると、また格段の迫力です。

KAGAYA氏の作品は、たぶん単体の絵として見たら、私の心をこれほど動かすことはなかったかもしれません(何となくクリスチャン・ラッセン風の絵…というと、失礼に当たるのか、当たらないのか、よく分かりませんが)。

しかし、このCGアニメ作品はとても良かったです。そして、「銀河鉄道の夜」の世界を視覚化したものとして、この作品は非常な成功を収めていると思います。白状すれば、私はこれまで賢治の原作を読んでも、車窓の光景を脳裏に浮かべることができませんでしたし、いろいろな人の作画を見ても、あまり腑に落ちなかったのですが、これを見てやっと「実景」が分かったような気がします。

KAGAYA氏の絵が、賢治の世界すべてと無条件に適合するとは思いません。しかし、こと「銀河鉄道の夜」については、その世界をビジュアライズするには、氏の絵の特徴とも思える、いわば「過剰な透明感」こそが重要だったのではあるまいか…と、そんな風に感じます。

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さて、そんなこんなで、このブログでも「ジョバンニが見た世界」を再開しようと思います。