大掃除のさなかに理科室風書斎の現況を省みる2009年12月27日 17時35分24秒

例によって片付け三昧の年の暮です。
昨日CDミニコンポを買い換えて、結果としてごく僅かな余剰スペースが生じました。それを活用するべく、パズルを解くように物の配置を細かく細かく動かして…という作業に今取り組んでいます。こういうポジティブな要素のある片付け仕事は、やっていても少し心が軽いです。

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さて、ちょっと早いですが、この1年を振り返って反省の弁。

この1年、何だかんだ言って、やっぱり物が増えました。
改めて周囲を見回してみると、定番の天文古書をはじめ、明治の地球儀解説書とか、白鳥の解剖図とか、結晶構造模型、大きな惑星軌道図、異国の理科室写真、色鮮やかな地質図、菌類模型、古い月面図、年代物の鉱石ハンマー、吹管分析器、蝶の図譜…と、いちいち文字にすると、何だか我ながら鬼気迫る感じです。

こんな風に、古びた理科室の匂いを発散するモノたちが徐々に積み上がっていくこと自体は、理科室風書斎の首唱者(といっても追随者はいませんが)として、もちろん大いに喜ぶべきことなのでしょう。ただし、この先果たしてどうなるのか?

私は別に創作家ではないので、こうした品々から何かアウトプットを求められるわけではないのですが、こんな風にゴミ屋敷のように溜め込む一方で、本当にいいのか?

いわゆるコレクターと呼ばれる人は、今のようなネット時代にあっても、そのこだわりのコレクションを完成するために、並々ならぬ努力をされているのでしょうが、私のように外延がはっきりしない対象を求める分には、時間さえかければ、懐の許す限りいくらでもモノは集まるわけで、正直きりがない話です。

自分が本当に求めるのはどんな空間であり、そのために必要なものは何で、不要なものは何なのか。一体どうすることが、集積したモノたちの声に耳を傾けることになるのか。
これまで素通りしてきた問題に、来年あたり真剣に向き合わねばならないと感じています。