星のあかり、命のあかり2010年01月16日 16時56分44秒


僕も君もいずれは死ぬ。
でも、それがどうしたのさ。
結局のところ、死は生には勝てないよ。永遠にね。
生は死がなくても、それ自体<生>でありうるけれど、
死は生がなければ、存在できないからね。

  ★

写真はウィーンの町はずれに並んで立つ、サナトリウムと天文台です。
1910年頃のリトグラフ絵葉書。

このサナトリウムで療養する人々は、
毎晩、天文台に灯るかすかな明かりと、
天上の星を交互に眺め、
そして自らの命の灯をじっと見つめたことでしょう。

未舗装の道、冬木立ち、冬の空。
寂寞とした眺めですが、ここにもやがて春は来ます。
たとえ、いくつもの命が零れ落ちようとも。

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