夢みる博物キャビネット2010年01月23日 17時26分37秒

さて、望遠鏡の話の続きを書こうと思いましたが、ふと見たら今日は「天文古玩」満4歳の誕生日でした。そこで唐突ですが、夢の話をします。私の書斎がこんなふうだったらなあ…という至極単純な夢。

キャプションにあるMontaubanというのは南フランスにある町の名で、同時に学校名でもあるのかどうか、その辺がよく分かりませんが、ともかくモントーバンにある、さる学校の博物学教室(Salle d’Histoire Naturelle)の光景。20世紀初頭の絵葉書です。

棚に並ぶ壜詰め標本、巨大なアンモナイト、様々な実験器具、理科模型、天球儀、標本のぎっしり詰まっているらしい抽斗、人体模型…etc。机上には古風な幻燈器も置かれています。壁にかかっているワムシっぽいものの描かれた掛図は、おそらくデロール製。

一見こじんまりした部屋に見えますが、奥の梯子に乗った男性の大きさからすると、高さも面積も相当ある部屋ですね。

ああ、いいなあ…と口をぽかんと開けて眺めるしかありませんが、でもいつかは、こんな部屋で顕微鏡を操作したり、古書を読みふけったり、「天文古玩」をシャカシャカ打ったり、口を開けてポカーンとしたりしてみたいですね。