夢みる博物キャビネット2010年01月23日 17時26分37秒

さて、望遠鏡の話の続きを書こうと思いましたが、ふと見たら今日は「天文古玩」満4歳の誕生日でした。そこで唐突ですが、夢の話をします。私の書斎がこんなふうだったらなあ…という至極単純な夢。

キャプションにあるMontaubanというのは南フランスにある町の名で、同時に学校名でもあるのかどうか、その辺がよく分かりませんが、ともかくモントーバンにある、さる学校の博物学教室(Salle d’Histoire Naturelle)の光景。20世紀初頭の絵葉書です。

棚に並ぶ壜詰め標本、巨大なアンモナイト、様々な実験器具、理科模型、天球儀、標本のぎっしり詰まっているらしい抽斗、人体模型…etc。机上には古風な幻燈器も置かれています。壁にかかっているワムシっぽいものの描かれた掛図は、おそらくデロール製。

一見こじんまりした部屋に見えますが、奥の梯子に乗った男性の大きさからすると、高さも面積も相当ある部屋ですね。

ああ、いいなあ…と口をぽかんと開けて眺めるしかありませんが、でもいつかは、こんな部屋で顕微鏡を操作したり、古書を読みふけったり、「天文古玩」をシャカシャカ打ったり、口を開けてポカーンとしたりしてみたいですね。

コメント

_ S.U ― 2010年01月23日 21時13分54秒

4周年おめでとうございます。
こんな部屋があればいいですねぇ。玉青さんの夢が叶うことを願っております。

しかし、4年間書きためられた『天文古玩』の内容の世界は、このような部屋の広さをはるかに凌駕してしまいましたねぇ。人間の理性と想像力は偉大です。

_ nona ― 2010年01月24日 15時18分55秒

うわ~、こんな部屋あこがれです~☆
むかし、とある本でファーブル先生の
部屋の写真を見て憧れていたことも思い出しました。
ちこち巡りながらワクワクワクワク、
ニンマリニンマリしてしまいそう♪

ところで4周年ですか!おめでとうございます☆
ファーブル先生のお部屋の代わりに
こちらでまた今年も楽しませていただきたいと思います。

_ 玉青 ― 2010年01月24日 19時58分05秒

○S.Uさま

ありがとうございます。
個々のアイテムを取り出せば、人体模型とか、天球儀とか、化石とか、掛図とか、共通するものもなくはないのですが、いかんせんスケールが違いすぎて、どうにもなりません。現在の境遇で夢を叶えるには、私自身がミクロ化するしかないかも。。。

○nonaさま

nonaさんなら、きっと気に入っていただけると思いました。(昔のことを持ちだして恐縮ですが、以前ファーブル先生の部屋のこともチラと書かれていましたよね。)
この博物学教室は、たしかに<空気感>がファーブル先生の部屋と似ています。両方とも南仏の陽光で照らされているせいかもしれません。

4年もやっていると、さすがにマンネリ気味になってきますが、もうこうなったら開き直って堂々とマンネリで通します(笑)。今後もどうぞ懲りずに、お立ち寄りくださいませ。

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