タルホの匣…第3夜、鉱物2010年04月04日 19時54分30秒

紫の蛍石。

菫色はタルホの色。
“欠けているのは、スペクトルの「赤色」とは対極関係にある
「菫色」への憧れである。” (by 足穂)

― そして「蛍」と10回唱えれば、彼はいつでも現われる。


…とは書いてみたものの、あんまり面白くないですね。
足穂はたぶん駄洒落は嫌いだと思います。


【4月6日付記】

上のタルホ氏の科白。
警句・箴言めいて、いかにも意味深げですが、全体どういう意味なのでしょう。
これまた孫引きなので;前後の文脈が分からず、真意は不明。
引用する者が煙に巻かれているようではしょうがないんですが、どうも効果的な引用と云うのは難しいものです。

あるいは、上の科白に替えて、かつて<スミレ色の少年主義という礼節>をタルホ氏から贈られた、あがた森魚さんが『菫礼礼少年主義宣言(スミレレショウネンシュギセンゲン)』という快著をものし、同書の中で「菫色的郷愁を覗く望遠鏡」という一文をタルホ氏に捧げていることに触れた方がスマートだったかもしれません。

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