記事の合間のつぶやき2010年05月02日 20時23分07秒

このブログを書くときは、下書きをメモ帳に書いてから貼りつけるんですが、いろいろな事情から下書きのまま放置されているものも少なくありません。

そんなメモの中から、下のような一文を見つけました。今の気分をよく表しているなあと思ったんですが、ひょっとして既出? 最近の脳の状態だと、それすら思い出せません。たぶん未出だと思って載せますが、既出だったらお許しください。(もしかしたらコメントの下書きかも。コメントの内容は検索してもうまく探せないことが多いので。)

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記事を書いていて、この道はいつか来た道…的な、既視感に襲われることがあります。
取り上げる材料は日々変われども、その取り上げ方、味付けの仕方、感想の述べ方が、すべて同じだなあ…と。一種の様式化、マンネリ化ですね。

過去の記事の安易な反復ではなしに、常に新鮮さが欲しいのですが、ある程度テーマを絞って書いていると、それもなかなか難しいものだと感じます。

マンネリを避けるには、同じところをグルグル回るのではなく、らせん状に、開かれた運動をすべきなのでしょうが、そこにもまた難しさが潜んでいるようです。

中心点から出発し、らせん状に外へ外へと進んでいく場合を考えると、最初はクルクル軽快に進みますが、だんだん外周に向うにつれて、何となく動きがモッサリしてくる(角速度が小さくなる)感じがありますね。しかし、当人としては同じスピードで走っているつもりなので、その停滞感の原因が分からず当惑する…それと似たことが今起こっているのかもしれません。

…そうか!
同一平面上を回るからいけないのであって、グルグルと円環状に〔コイル状に〕上昇すれば!上で書いたことに戻れば、別に新奇な材料を絶えず求めなくても、素材の取り上げ方を千変万化させれば、停滞感なく進み続けることができると。…ああ、でもやっぱりそれも難しいわざですね。

いっそのこと、もう小賢しいことは考えずに、悠然と大河の岸辺に腰掛けて、無心に竿を振るような心境になれば良いのかも。折々釣れた魚に目をやり、ひと言ふた言呟いては、ゆっくりと魚籠に入れ、また竿を振る。そういう味わいの世界が、結局はいちばん無理なく続くのかもしれませんね。ただ問題は、それが読んで面白いかどうか…。

まあ何事も、悩みつつ、迷いつつ、試しつつ進むしかない。