インセクト古書店2010年05月11日 21時13分38秒

今週は本業がバタバタっと立て込んできたので、記事の方は勢いおろそかになりそうです。そんなわけで、昨日の本の話も先延ばしにして、今日は写真を1枚貼っておきます。

   ★

ご覧の通り、何の変哲もないカミキリムシの標本です。
しかし、この標本の来歴はちょっと変わっています。

というのは、この標本はなぜか古本屋で売っていたのです。
他の客からの買い取り商品らしいのですが、前の持ち主は、なぜそんなものを古本屋に持ち込んだのか? 古本屋も古本屋で、一体なぜそれを買ったのか? まったくもって謎です。

その古本屋は、別にヴィンテージ雑貨とか置いてある今風の店ではなくて、昔ながらの典型的な古本屋さんなので、本と並んで、ぽつんと標本が売られていたのは、かなり不思議な光景でした。

値段は高からず、安からず、なかなかいい値を付けてましたが、本の虫は、本当の虫に対しても嗅覚が働くのでしょうか。

コメント

_ 日本文化昆虫学研究所 ― 2010年05月16日 21時42分22秒

 こんばんは.
 古本屋にカミキリムシの標本とは,おっしゃるとおり妙ですね.どんな種類のカミキリムシが,標本箱におさめられているのか気になります.

_ 玉青 ― 2010年05月17日 19時43分48秒

種類はアオスジカミキリ、ゴマフカミキリ、クロハナカミキリ、トビイロカミキリ、ヤマカミキリetcで、普通種ばかりです。たぶん旧所有者の自採品でしょう。当然あるはずのラベルがないのは、整理前の段階で売り払ったせい?(写真では紙製標本箱に入っていますが、これは私の仕業で、最初はプラケースに入っていました)。ひょっとしたら、これはある昆虫好きの遺品で、他の昆虫関係の書籍といっしょに遺族が古本屋に持ち込んだのでは?と想像しています。

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