世界のヴンダーショップ(7)2010年05月28日 18時42分06秒

博物学からヴンダー系の話題が続いていますが、今日は「世界のヴンダーショップ」第7弾 (これまでの6店舗については、付記を参照)。

今回はイタリアのトリノにあるお店、「ノーチラス」です。

■Nautilus : Antique Scientific Instruments & Old Oddities
  http://www.thenautilus.it/Index_Inglese.html

これまでアメリカ、オーストラリア、フランス、日本と、さまざまなヴンダーショップを見てきましたが、今回はイタリア。もう“イタリア”と聞くだけで、濃艶・華麗・凄惨…そんな文字が脳裏をかすめます。何だか「濃い」感じです。サイトデザインからして、赤と黒を基調としたまがまがしい表情。

メニューから「Shop」に入ると、店内を撮影した画像がずらっとあって、店の雰囲気がよくわかります。まさに店舗の体裁をとったヴンダーカンマーそのもの。予想にたがわず「濃い」です。

メニューの「Catologue」を見ると、その取扱品目の多さにも驚きます。ふつうの理系骨董(アンティーク顕微鏡とか)も置いてありますが、それ以上に医療・解剖系の充実ぶりが素晴らしく、各種の剥製もバンバン扱っています。「Old Oddities」を看板に掲げているだけあって、いわゆる理系骨董の範疇に収まらない珍物(奇怪な人形など)も多いようです。

私はイタリアに行ったことがないので、全てイメージだけで書いていますが、“とば口”のトリノですら、このありさまですから、ヴェネチア、フィレンツェ、ローマと、さらにイタリアの懐深く踏み込んだら、いったいどんな店が待ちかまえているのか…想像するだに恐ろしいことです。


【付記:世界のヴンダーショップ、過去記事一覧】

(1)Evolution(アメリカ) http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/03/25/
(2)Wunderkammer(オーストラリア) http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/03/27/
(3)Librairie Alain Brieux(フランス) http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/07/19/
(4)Claude Nature(フランス) http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/08/22/
(5)The Bone Room(アメリカ) http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/10/21/
(6)Landschapboek(日本) http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/11/15/

コメント

_ 子羊舎M ― 2010年05月28日 20時07分19秒

もへぇーなショップでございます。
大好物ばかり。
Complete Fetus Skeletonが欲しい。。。
ドームに入っている姿がもへぇ×100です。
子羊舎の肉桂色の店で負けてないのは義眼だけか…。
(勝負にもなりまへんが;)
世界中にどんだけこんな世界が好きな人がいるのでしょうか。
ワタシ、ずっと自分がおかしな人だと思っていたけど最近
普通の人なんだな(笑)と安心してますよ。ほほほ。

_ 玉青 ― 2010年05月29日 08時37分38秒

「茂兵衛!茂兵衛はおらぬか。」
「へい、お呼びで。」
「うむ、茂兵衛。実はこんどお前に店を一軒任せたい。場所は伊太利亜じゃ。」

…そんな風にしてできたお店かもしれませんね。

 +

義眼や胎児の骨をほしがる人を、世間では普通とは言いません。
改めて自覚してください(笑)。

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