銀河のガラス模型…キュービック編(6) ― 2010年06月24日 06時49分24秒
第3の銀河模型。
これは厳密には「キューブ」ではなくて、正面から見ると9センチ角の正方形ですが、厚さは半分の4.5センチの扁平な直方体です。
これは厳密には「キューブ」ではなくて、正面から見ると9センチ角の正方形ですが、厚さは半分の4.5センチの扁平な直方体です。
発売元は、カリフォルニアにあるバスシバ・スカルプチャー社。
■Bathsheba Sculpture LLC: http://www.bathsheba.com/
元データはNASAのゴダード宇宙飛行センターから提供されたものだそうです。
一昨日のクリスタル・ネビュリー(CN)社のものと同様、明瞭な棒渦巻き銀河として造形されていますが、中心部から伸びる渦状腕の角度が、ちょっと違いますね。
中心付近拡大。ドット密度は、やはりCN社の製品には及ばないようです。
ただし、こういう品は光の当て方ひとつで、写り方がかなり変わります。たとえば、同梱のリーフレットと並べて撮ってみると(↑)、同じ品なのに全然違って見えます。ですから、この点にちょっと留意して、画像をご覧ください。
側面から覗くと、銀河の凸レンズ型の形状がよく分かります。
『銀河鉄道の夜』の授業のシーンで、「天の川の形はちょうどこんななのです…」と静かに語る先生の声が聞こえてくるようです。
『銀河鉄道の夜』の授業のシーンで、「天の川の形はちょうどこんななのです…」と静かに語る先生の声が聞こえてくるようです。
★
ところで、気になるお値段は、本体価格が38ドル(送料は失念しました)。
何だか回を追うごとに、だんだん値段が下がっていきますが、それにしても38ドルは安い気がします。
しかし、安かろう悪かろうでは困るよ…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
この点については、販売会社のサイトに、作者・兼・オーナーの バスシバ・グロスマンさんのコメントが載っていて、このリーズナブルな値付けは、彼女の明確なポリシーのようです。(全然関係ありませんが、グロスマンさんて何だか目つきが●いですね。この写真を自ら選んだということは…なかなか興味深い女性です。)
「私のビジネスモデルは草の根主義です。私は限定版を作ろうとは思いません。私はコストが許す限り、安い値段を付けるようにしています。私のビジネスは、ギャラリー主体のアート販売よりも、むしろ出版事業に似ています。多くの人が読んだからといって本の価値が下がるなんて、誰も思わないでしょう。それどころか、広く普及すればするほど、いっそう本の価値は上がるはずです。」
★
彼女はアーティストとして、wikipediaにも項目立てされています(http://en.wikipedia.org/wiki/Bathsheba_Grossman)。
彼女の創作活動の本領は、ガラスよりもむしろ金属だそうです。
前記のショップサイトにある、「数学モデル」のページを見ていただければ、その精緻な(本当に信じられないような)シェイプとフォルムの金工作品を見ることができます。
こちらは、ガラスの3D模型よりも一層手間がかかるせいか、価格も1ケタ違いますが、いずれも購入可能な商品。すぐには一寸手が出ませんが、うーん、これは心を動かされますね。
最近のコメント