「スカイ・アンド・テレスコープ」誌、その70年の歩みを手中に…2010年07月15日 22時15分05秒

じゃんく王さんのコメントで、アメリカを代表する天文雑誌、Sky & Telescope (1941年創刊)の全バックナンバーを収めたDVDが、間もなく発売されるというニュースを知りました。


創刊以来の全818号を、40年代、50年代…と10年ごとに1枚のDVDに収録し、さらに検索機能付きの総索引が1枚付いた、全8枚のボックス入りセットです。

モノクロページも含めて、全頁をカラーで高解像度スキャン。
部分拡大や印刷も自由自在で、テキスト検索も思いのまま。
定価299ドルのところ、今ならなんと249ドルの特別価格!
しかも創刊号の復刻版をオマケにお付けします。
…という、購買欲を大いに煽る心憎い企画。
【7月17日付記 上の太字部分、値段を勘違いしていたので、訂正します。】

「スカテレ」といえば、天文界の流行や話題をことごとく網羅した、戦後アメリカのアマチュア天文史を知るための根本資料。お値段2万何がしというのは、明らかにリーズナブルな価格です。仮に古書で揃えようと思えば、ウン十万円はするでしょう。

雑誌というのは、単行本と違って「手触り」を愉しむよりは、純粋に「情報」として活用されることが多いでしょうし、ナンボ古玩好きの私でも、常に「手触り至上主義」を唱えているわけではないので、これは大いにそそられます。

ただ、私の第一の関心事が「スカテレ」よりももう一寸古い時代に偏っていることと、ひょっとしたら飽きっぽい人がいて、中古品を格安で入手できるかもしれない…というセコイ期待もあって、もうちょっと様子を見るつもりです。

   ★

それにしても、こういう企画が今後あちこちで始まるのでしょうね。
それが更にオンラインで閲読可能になると―今でもそうなりつつありますが―、調べ物のスタイルは、ますます変わっていくのでしょう。