とりとめのない話。 死体花から岐阜礼賛。2010年07月23日 07時20分38秒

(↑岐阜の街角。記事参照)

連日のことで恐縮ですが、本当に暑いですね。
(でも本来恐縮すべきなのは、この暑さ自身じゃないでしょうか。「いや、どうもご迷惑をかけて申し訳ないですね」とかなんとか、ハンケチを使いながら、暑さが頭を下げても罰は当たらんと思います。)

ところで、のっけから余談。
記事を見直したら、昨日も、その前も、「改めて暑中お見舞いを申し上げます」と自分は書いています。これは暑さを強調する一種の修辞でも何でもなくて、前に書いたのを完全に忘れていて、それでまた同じことを書いてしまったのでした。

これはたまたまブログの話で、しかも2つの記事が隣接していたから気付いたのです。
ひょっとしたら、日常、気付かずに同じようなことをやらかしているかも…と思った瞬間、何だか自分で自分が信じられなくなったというか、ヒンヤリと冷たいものを身の内に感じました。まあ、一服の涼を自らに提供できたのは良かったかもしれません。

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こう暑いときは、どんよりとした目でネット上を徘徊するぐらいしかできません。で、小石川植物園で「死体花」が開花したよ…という、とこさんのコメントを拝見しウロウロ。

・「死体花」からググッて、Wikipediaの「スマトラオオコンニャク」の項に行く。
・その外部リンクをたどって、Gigazineの「世界の醜い植物トップ10が決定」の記事へ。
・さらにGigazineの最新ニュース「苦境の中で減り続ける書店、いったいどれだけ減ったのかが一目で分かるグラフ」(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100722_bookstore/)を読む。

いずれも興味深かったのですが、特に最後の記事は、ここ9年間で日本の本屋さんが25%も減ってしまったという、これまた心の中がスースーする、涼しい内容でした。
町の本屋さんは大型チェーン店に逐われ、チェーン店はネット書店に逐われ、そしてネット書店は紙の本から電子書籍へと地滑り中…そんな現状でしょうか。

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で、思い出したのは、先日の岐阜での体験。
岐阜の街で大いに驚いたことがあります。
それは他所では絶滅の危機にある「町の本屋さん」(新刊書店)が大変多いことです。
大通りをバスで走っていると、本屋さんがあとからあとから見えてきます。
そして、いずれも「閉店寸前」のような佇まいではなく、きちんと営業を続けておられるようでした。
私の住む町でも、東京あたりでも、絶えて久しく見ることのなかった光景です。
私がどれほど驚いたかは、思わずバスの中でカメラを取り出し、写真を撮った事実からもお分かりいただけるでしょう。

この一事をもって、私はたいへん岐阜の街が好きになりました。
「私の行動を不審そうに見ていた女子高生の皆さん。あなたたちは実は大変すばらしい街に住んでいるのですよ」と、声に出して言ったら、それこそ怪しいので言いませんけれど、でも心に強くそう思ったのでした。

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天文とも理科とも関係のない、しまりのない記事ですが、暑さにやられた時はこんなものです。