地球は廻る2010年08月07日 19時50分53秒

夕有風立秋。(You are foolish .)
ひたすら暑い立秋。まことに人々の願いをあざ笑うかのようなお天気です。

それでも、今週はふっと季節の移ろいを感じることがありました。
朝の出勤時、いつものように家を出たら、見慣れた景色がどこか微妙に違う。何となく澄んだような、静かなくっきりした感じが四囲にあって、なぜかな?と思ったのですが、その原因は太陽でした。太陽の高度が低くなったために、木々や、建物や、自分の服のしわが作る影が微妙に伸びて、風景の立体感が増したことにより、そう感じたのでした。

地球の運行は確かなもので、太陽との位置関係はじりじりと本物の秋に向いつつあるようです。

   ★

さて、下は明治末~大正初めに出た絵葉書。
当時の葉書で、天文を主題にしたものは珍しい。地球・月・太陽の関係を描いた、たぶん元絵は、その頃の教育用掛図ではないかと思います。


しかし、裏面↓を見ても、まったく説明がないので、誰がどういう目的で作ったかは不明。この絵葉書を出す人も、受け取る人も、何をどんなニュアンスでやりとりしたのか、考えるとちょっとシュールな感じがします。(ひょっとしたら、1908年に創設された日本天文学会と関係があるのでは…という想像もしています。)


【付記】 絵葉書の時代判定は、絵葉書資料館を参照しました。


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