空の幻影 ― 2010年08月15日 17時13分22秒
Sonne hinter den Wolken 「雲の背後に隠れる太陽」
カール・ツァイス社が作った20世紀初頭のステレオ写真です。
(…と聞いていますが、1920年代ぐらいまで時代は下るかもしれません。)
地上には旗を掲げた塔。
その向こうに広がる大きな空。
太陽と雲、白い光と黒い影が織りなす一瞬のドラマ。
詩情豊かな作品ですが、ここには、そうした光の綾模様を的確に捉えたカメラの性能を宣伝する狙いがあったのかもしれません。
この写真は、キャプションも含めて全体が1枚の印画紙に焼かれているのですが、モノクロの階調表現もなかなか豊かです。
★
…とは言うものの、この写真、私にはちょっと不気味にも思えます。
雲の形が何かに見えませんか?
私の目には、しゃれこうべを抱き寄せ、そっと唇を寄せる若い女性の横顔が見えます。
(じいっと目を細めて見て下さい。)
★
今日は、深夜0時10分から、NHKの「日本怪談百物語」というのを見るつもりです。
胡瓜と味噌、そして冷酒を用意して、いっとき納涼気分を味わおうと思います。
コメント
_ かすてん ― 2010年08月15日 22時05分42秒
_ 玉青 ― 2010年08月16日 19時56分59秒
ほほう、これは面白いですね。
こういうのは、自分の心の中にあるものが眼前に見えるのでしょうけれど、どうも私はグロテスクなものを好む傾向があるようです。かすてんさんの仰る小犬は、最初はまったく見えませんでした。でも、じーっと見ていたら突然小犬が見え、同時にかすてんさんの優しい心が感じられたように思いました。
こういうのは、自分の心の中にあるものが眼前に見えるのでしょうけれど、どうも私はグロテスクなものを好む傾向があるようです。かすてんさんの仰る小犬は、最初はまったく見えませんでした。でも、じーっと見ていたら突然小犬が見え、同時にかすてんさんの優しい心が感じられたように思いました。
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私には、子犬の鼻と自分の鼻を合わせている女性に見えました。