二度あることは…ウィーン大学天文台2010年09月11日 11時11分09秒

ちょっと前、ウィーンのウラニア天文台や自然史博物館のことを書いていたとき、ウィーンつながりから、ウィーン大学天文台のことを連想しました。

もっとも、同天文台のことは、これまで2度記事に書いています。

■ウィーン大学天文台
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/10/07/551185
■星の寺院…ウィーン大学天文台の場合
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/02/04/4099060

その後、特に目新しい話題もないんですが、たまたま別の絵葉書があったので、この機会に貼っておきます(裏面区画のない、1900年前後のもの)。

以前は、この天文台を教会にたとえましたが、こうして見ると華麗なパレスのように見えます。国家の力の入れようが一目瞭然。この建物は1874年の竣工で、これまたフランツ・ヨーゼフ1世の息がかかった施設です。

ウラニア天文台も、ウィーン自然史博物館もそうでしたが、オーストリア=ハンガリー二重帝国におけるフランツ・ヨーゼフ1世(1830-1916;在位1846-1916)というのは、非常に大きな存在であったことを、あらためて感じます。

連想するのは、大英帝国におけるヴィクトリア女王(1819-1901;在位1837-1901)で、一人の君主と、一つの時代や文化が分ちがたく結びついていたという意味で、両者はパラレルな存在のように感じられます。(もちろん、両国の社会のありようは、かなり違ったでしょうけれど。)