理科趣味絵葉書の世界2010年09月12日 20時59分31秒

最近、また絵葉書をよく買うようになりました。
天文台、理科室、プラネタリウム、博物館、あるいは必ずしも天文学とは結びつかない雑多な天文モチーフの絵葉書…などなど。

「たかが絵葉書」とは言え、彼らは時代の証人として、なかなか侮り難いです。
たとえば昔の理科室風景などは、多くの場合、写真資料としては、絵葉書という形でしか残り得なかったと思います。
あるいは、今も当時の被写体が残っているものについても、その撮り方には自ずと時代色が出て、当時の人の対象に向ける「まなざし」を感じたりします。
それに何よりも、セピア色の画面、古い消印、古い筆跡が、失われた遠い世界への憧れを、はげしく掻き立ててくれます。

   ★

…という前振りの後で、博物館の絵葉書を少し載せようと思います。
古い博物館の夢がただよう画面には、ひょっとしたら秋の訪れがほのかに感じられるかもしれません。

(項を改め次回に続く)