ペーパー・アストロラーベ(2)2010年11月28日 17時24分16秒

このカードは、スペインのAntiquus社の製品で、詳細な解説はそちらにあります(ポスタルカードのページへリンク)。

ここで一口に「アストロラーベ・カード」と呼びましたが、実際にはアストロラーベ、ノクターナル(星時計;恒星の動きで夜間の時刻を知る)、日時計、月齢と干満暦、万年暦という5種の天文機器ないし測定器具をそれぞれデザインしています。

↓アストロラーベ・カード。

二つ折りのカードを開くと、実際のアストロラーベの裏表に対応して、裏面にも目盛りと指針が付いています。

紙細工ですが、ちゃんと部品が可動なところがポイント。

日時計カードは短辺で二つ折になっています。開くと紐でできたノモン(指時針)が張られ、こちらも実際に日時計として機能するようになっています。

内側は中世の写本から取ったらしい絵が、それらしい雰囲気を出しています。

でも、万年暦のカードの挿絵だと、14世紀風の絵に望遠鏡が登場していて「アレ?」と思います。どうも元絵そのままではなく、演出のために切り貼りをしているようです。

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さて、このカード。なかなか気が利いていますが、実際どんな場面で使えばいいんでしょうね?場面と相手を選ばないと、妙な印象を与えかねませんし、まあ自分用に大事に取っておくのが正解でしょうか。