星の煙をくゆらせる晩 (前編)2011年01月15日 12時29分31秒

各地で雪ですね。がんばれ受験生!

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いつものL’s Bar(エルズバー)のカウンターで、私はクシー君の前にカラフルな箱を並べて見せました。 「キミだったら、イギリスのSTARもお気に召すかと思って。」

クシー君は、奇妙なダブルクロスの星印に目をやると、「へえ、どれどれ」と言いながら、早速ぷかぷかやり始めました。

「うん、なかなかいいよ。特にこのネイビーパケットがね。ふーん、同じSTARでもこっちはインド製か。どうりで魔法の味がすると思った。」

クシー君は急にいたずらっぽい表情になってこちらを見ました。
「でも、この煙草。どうも初めてのような気がしないな。だって…」
クシー君はカウンターの向こうに置かれた赤い箱を取り上げて、私の前に置きました。