自分と似た人 ― 2011年07月24日 15時24分58秒
草むす塔婆。蝉しぐれ。生者と死者が行きあう夏。
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世の中には、自分と似た人が3人だか7人だかいる、と言いますね。
これは外見のことかもしれませんが、内面についても、本当に嗜好がかぶるなあ…と驚く経験がときにあります。ネットというのは、そういう人との出会いを与えてくれたという意味で、私にとっては間違いなく福音です。
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今日もつれづれに、気になる単語を組み合わせて検索していたら、次のような記事を発見しました。
「アール座読書館」は、東京・高円寺にあるブックカフェ。
3年前の記事ですが、「トコトコカフェメグリ (by く~様)」に、お店の雰囲気をよく伝えるレポートがありました。(→ http://cafecafecoo.blog107.fc2.com/blog-entry-243.html)
落ち着きのある調度、あふれる緑、壁一面の本棚、水槽には水草が揺らぎ…といったお店のようです。
さて、ここで読書館店主氏の書かれた文章から、いくつかの単語を抜き出してみます。
標本、剥製、宮沢賢治、デロール、古いガラスの実験器具、鉱石、
古い天文学の図版、理科的趣味、化石、ジョセフ・コーネル、桑原弘明、
稲垣足穂、長野まゆみ、クラフトエヴィング商会…
繰り返しますが、「天文古玩」の話ではありませんよ。
上記の「幻想芸術と死生観」に散りばめられた単語です。
私は上記以外の記事をまだ拝読していませんし、ひょっとしたら上の記事にしたって店主氏の真意をつかみ損ねているかもしれません。しかし ― ブログ全体を見渡して、というならまだしも ― ごく短い文章に配された単語を追うだけで、これほど興味関心がかぶるというのは、やはり驚きです。
ここでまた、何人目かの「似た人」に出会ったなあ…と、しみじみ思います。(勝手に思われて、店主氏にとってはご迷惑でしょうが。)
この静かな読書館を、いつか訪問する機会が与えられるのかどうか?
結果的に訪問できなくても、こういう計画は心に温めているだけでも楽しいものです。
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