光学の夕べ2011年07月26日 22時37分01秒

7月4日の記事は、押し入れの奥から引っぱり出してきたレンズが主人公でした。
以下は、そのとき戯れに撮った写真。レンズからの単純な連想で、光学をテーマにした古い図版と取り合わせてみたものです。



背景は、ライプツィヒで1870年頃刊行された、『科学・芸術図解大百科』(Bilder-Atlas: Ikonographische Encykloädie der Wissenschaft und Künste)の一葉。



大天文学者、ジョン・ハーシェル(1792-1871)は、父・ウィリアム(1738-1822)の跡を継いで天文学の道に進みましたが、本当は光学を究めたかったらしく、後年、鈍重な物体(=星)のために、初恋の人(=光)を見捨てたことを悔悟する言葉をもらしています。


光の方が、星そのものよりも一層純粋な存在だ…という感じ方は何となく分かるような気がします。


光は星よりもはるかに身近ですが、少なからず神秘的な存在です。
(まさに初恋のごとく…)