宇宙卵はこうしてやってきた2011年07月29日 10時08分06秒

昨日のウロンな宇宙卵を入手するに当たって、実は1つの伏線がありました。

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覚えている方もおいででしょうが、3年前、東大総合研究博物館で、「鳥のビオソフィア」展という催しがありました。山科鳥類研究所の協力を得て、伝統を誇る鳥類学のあれこれを、歴史色豊かに描いて見せてくれた、とても味わい深い展覧会でした。

その際書いた記事の、そのまたコメント欄(http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/05/18/3521837#c3523413)で、私はこう書いています。


「いろいろな品が並ぶ中で、特に気になったのが、
鳥の卵で作った天球儀(?)。卵を群青色に塗り、
小さなダイヤ粒(ガラス?)を象嵌して星座を
描いた品で、ロマノフ朝のイースターエッグほどの
派手さはないんですが、ちょっと気が利いていて、
私はあれがかなり欲しかったです。」


この記憶がずっと脳裏にあって、それが件の卵に結びついたのでした。
この卵を購入したのは、去年の春のことですから、2年近くも粘着的に探し続けていたわけで、我ながらストーカー的で不気味な感じがします。そして、今でも思いが十分叶ったわけではないので、出物があれば、また手を出してしまうかもしれません。

こういう人間と付き合い続けることに、私自身、正直倦み疲れるときがあります。
こんな振舞いは、賢治も足穂も決してほめてはくれないでしょう。

(それとも「有言実行」・「孜々営々」と言えばいいのか…)