博物学者の部屋… DARWIN ROOM(1)2011年11月13日 11時52分57秒


さて、しばらく頭が働きませんでしたが(いつものことです)、記事を再開します。
「ジョバンニが見た世界」の方はボチボチ続けるとして、先日、出張の合間に東京・下北沢にある素敵な博物ショップ、ダーウィンルーム↓を訪ねたことを書かねばなりません。

好奇心の森「ダーウィンルーム」 http://www.darwinroom.com/

(今回の「合間」の目標は、このダーウィンルームと、それから久しぶりに神保町を訪ねることでした。神保町では、掘り出し物を狙う、目つきの悪い男たちの群れが昔と変わらぬ様子で徘徊していて、ちょっとホッとしました。)

ダーウィンルームについては、半年前にいくぶんヨタった記事を書きました。
http://mononoke.asablo.jp/blog/2011/05/29/5887822
読み返してみると、かなり失礼なことも書いているので、今回はしっかり自分の目で見、そして耳で聞いたことを元に、改めて記事を書くことにします。

   ★

ややもすれば方向を見失いがちになる下北沢の町の中で、目指す店は、駅前から南に続く南口商店街をまっすぐ行った六差路(すごい!)の一角に立っています。

店のドアを開けると、即座に鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。
内装は、木を主体とした落ち着いたムードなのですが、そこに自然や博物学に関する本が並び、店内のあちこちに昆虫、鳥、貝、鉱物の標本や剝製がディスプレイされ(それらも商品です)、その全体が穏やかな光に満ちているという、とても居心地のいい空間です。

この「明るさ」と「鮮やかさ」が、この店の1つの特徴だと思います。
同じ博物趣味の徒でも、ナチュラリスト志向の人は「光系」、ヴンダーカンマー志向の人は「闇系」を好むと思いますが、ここは明らかに「光系」。

そして店内が明るく鮮やかに感じられるのは、標本や剥製の質が驚くほど良いということも、その大きな理由になっています。
鳥たちは艶々とした羽を閉じ、あるいは開き、生き生きとしたポーズで静止しています。その姿は、埃をかぶった「理科室の古い剝製」のイメージとは、およそ異なるものです。昆虫標本も完璧な展翅展足が施された完品ぞろい。しかも、美々しい蝶や甲虫ばかりでなく、コノハムシもいれば、バイオリンムシもいるし、巨大アリの標本まで並んでいるという具合で、そんなところに、この店のこだわりを感じます。

また下北という土地柄ゆえか、若いお客さんも多く、それも明るさの理由でしょう。(と言って、老人が暗いというわけではありませんが、やはり若さはそれ自身エネルギーですから。)

   ★

今回のダーウィンルーム訪問で、もっとも大きな収穫は、店主である清水隆夫氏とゆっくりお話ができたことでした。

(長くなるので、ここで記事を割ります。この項つづく)