「雪の天文台」 総集編 ― 2012年01月22日 13時36分23秒
(お知らせ: 「さあ、みんなでハーシェルの天体を見よう」の記事は、当初の掲載日である1月14日に移動しました。)
「最近気になるテーマ」として取り上げた、「雪の天文台」。
でも、考えてみたら、このテーマは昔から繰り返し取り上げています。ですから「最近になって再び気になりだしたテーマ」という方がより正確です。
「最近気になるテーマ」として取り上げた、「雪の天文台」。
でも、考えてみたら、このテーマは昔から繰り返し取り上げています。ですから「最近になって再び気になりだしたテーマ」という方がより正確です。
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リックと並んで、カリフォルニアが誇る3人の巨人、ウィルソン山天文台とパロマー山天文台についても、それぞれ雪の絵葉書を紹介したことがあります。
↑の画像は以前と同じもの。
それにしても、ものすごい雪ですね。雪の中で静かに眠る、これまた純白の天文ドームのたたずまいが素敵です。
↑の画像は、今回より大きなサイズでスキャンし直しました。
この絵葉書をめぐっては、さらにその続編の物語も書きました。
一人の地元の女性が語る、パロマー山天文台の思い出は、今読み返しても本当に心にしみじみとします。
■パロマー物語…クリスマス・イヴに寄せて
http://mononoke.asablo.jp/blog/2007/12/24/2527345
http://mononoke.asablo.jp/blog/2007/12/24/2527345
さらに大西洋を越えて、イギリスのグリニッジ天文台の雪景色も既出。
↑は新たに色調を整えて、拡大機能付きで貼り直しました。
古い街中の雪景色には、大自然の雪景色とはまた違った、こまやかな情緒が感じられます。
さて、既出のものばかりではつまらないので、最後にリック天文台の雪景色を、もう1枚載せておきます。
↑は1900年ごろの古絵葉書。
木の間ごしに遠く見える天文台。巨大なドームが何と小さく見えることか。
画面を見ていると、広大な宇宙における人間の小ささ、いじらしさと、それでも歩みを止めない勁さを、ふと感じたりします。
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昨日の記事にいただいたコメントにもあるように、日本の天文台にも、雪にまつわる物語や愉しいエピソードは多々あることでしょう。
中でも戦後間もない1949年に、標高2876メートルの乗鞍岳・摩利支天山頂に設置された乗鞍コロナ観測所(正式開所は1950年)は、冬ともなれば全山雪で、そこに集った「漢」たちには、ずいぶん武勇談もあったことでしょう。
(乗鞍山頂での第一次越冬班。左から山本康郎、森下博三、野附誠夫、清水一郎、河野節夫の諸氏。『東京大学 東京天文台の百年1878-1978』より)
また暖国とはいえ、岡山天体物理観測所の1年を詩情豊かに描いた、石田五郎氏の名著『天文台日記』(1972)でも、正月早々雪のシーンが続いていたのを思い出します。
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