垣間見の理科準備室2012年02月01日 20時32分26秒

今日から2月。窓の外には白いものが舞っています。各地で大雪。

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さて、久しぶりの理科室絵葉書。

明治2年(1869)創立の伝統校、京都市乾(いぬい)尋常高等小学校の光景です。絵葉書自体は、大正末~昭和初年頃のもので、そのころ新校舎に建て替えたのを記念して作られた絵葉書でしょう。

机も椅子も凝っているし、全体の造作も立派で、当時は教育に金を惜しまずにかけていたことが伺えます。しかし、残念ながら京都市中心部の児童数減少により、この歴史ある学校も既にありません(現在は洛中小学校に統合)。これからの数十年間は、日本中で同様の寂しい別れの儀式が果てしもなく続くことでしょう。

ときに、この絵葉書の見所は、黒板の脇に見える理科準備室の光景です。目を凝らすと、鳥の剥製標本らしきものがチラリと見えて、中がどうなっているのか、ものすごく気になります。つかつかと絵葉書の世界に踏み込んでみたい衝動に駆られます。


この絵葉書は、昨日の写真から連想しました。
昨日の写真の手前(標本室)と奥(教室)を入れ替えると、きっとこんな感じじゃないでしょうか。