「けいおん!」の理科室…豊郷小学校旧校舎・理科室(1) ― 2012年05月12日 19時35分28秒
五月晴れ、というのは旧暦時代は「梅雨の晴れ間」を意味したそうですが、現代では、きっと今日のような日を指して言うのでしょう。
濃く青い空、明るい日差し、それでいて大気は清涼で、ちょっと肌寒いぐらいでした。
濃く青い空、明るい日差し、それでいて大気は清涼で、ちょっと肌寒いぐらいでした。
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さて、古書の部屋に加えて、私の理想空間には理科室テイストが必要なので、久しぶりに理科室の話題にシフトします。
かつて校舎の保存か取り壊しかで揉めた、滋賀県東部にある豊郷(とよさと)小学校。
今では、その校舎風景がアニメ「けいおん!」のモデルになったことで、いっそう有名だそうです(もちろん私は見ていませんが)。
↓の写真は、同小学校の理科準備室。
(出典:日経BPケンプラッツ 「ヴォーリズ設計の豊郷小学校が交流施設に」
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090811/534677/)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090811/534677/)
人体模型と各種の標本、剥製、実験器具…
私の脳裏にある理科準備室のイメージは、かなりこれに近いです。
結局、豊郷小旧校舎は、2009年に現状に配慮しつつ改修し、交流施設として保存されることになりました。この写真は改修直前に撮影されたもので、いくぶん荒廃の気味があるのはそのせいでしょう。2009年は、ちょうど「けいおん!」がTV放映された年に当たり、この旧校舎がアニメ版における背景画のモデルとなったことから、今ではアニメファンの聖地とされるに至ったという話。
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豊郷小とその設計者ヴォーリズ(1880-1964)をめぐる話題は、ネット上に事欠かないので、ここでは繰り返しませんが、ヴォーリズの佳作、豊郷小学校を素材に、戦前~戦後の「理科教育空間」を振り返ってみたいと思います。
(この項つづく)
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