太陽と月のご機嫌いかが ― 2012年07月04日 21時04分45秒
「ヒッグス粒子発見」のニュースで、メディアがにぎわっています。
人類の宇宙理解の歩みを思うと、とても感慨深いです。まあ、ヒッグス粒子の何たるかはさておき(さておいてはいけませんが、あえてさておくとして)、自分もその人類の一員と思うだけでも、ちょっと誇らしい気分になります。
人類の宇宙理解の歩みを思うと、とても感慨深いです。まあ、ヒッグス粒子の何たるかはさておき(さておいてはいけませんが、あえてさておくとして)、自分もその人類の一員と思うだけでも、ちょっと誇らしい気分になります。
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天体にちなむこまごまアンティークから。
写真はパスケースサイズの革細工。1888年にドイツで売り出されたものです。
本来の用途は不明ですが、内側にポケットがあるので、「天文古玩堂主人」の名刺でも作って、これを名刺入れ代わりにしてはどうかと最初思いました。
“こういうものです―”と、サッと胸ポケット取り出したら、いかにも怪しげでいいなあと思ったわけです。が、厚みがないので、せいぜい2~3枚しか入りそうにありません。
“こういうものです―”と、サッと胸ポケット取り出したら、いかにも怪しげでいいなあと思ったわけです。が、厚みがないので、せいぜい2~3枚しか入りそうにありません。
内側ポケットの表面には、1889年の暦が刷られています。
細かい字でびっしり書かれているのは、その日の守護聖人でしょうか。
このへんは日々の吉凶を記した高島暦と、そう違わない感覚ですね。
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顔を近づけると、古い革の匂いがかすかにして、床しく感じられます。
いかにも「欧羅巴」的な風情の品ですが、そもそもなぜ西洋の日月には顔があるのか?東洋でも天体を擬人化して捉える見方は強いと思いますが、まぁるい中に直接目鼻をつけた例がすぐに思い浮かびません。
(愁いを帯びた太陽と不機嫌そうな月)
コメント
_ ねこぱんち ― 2012年07月05日 19時29分37秒
_ 玉青 ― 2012年07月05日 22時15分47秒
>この絵は写実的に描かれすぎる
なるほど、言いそうですね。
タルホ氏ならば、もうちょっと記号的な感覚を欲するかも。
それにしても、ここでいう「写実的」とか「記号的」というのは、考えてみると不思議な言い回しですね。いったい何を以て実と言うのか…?
そんな議論をしながら、タルホ氏とガス灯の街路を歩いてみるのも楽しそうです。
なるほど、言いそうですね。
タルホ氏ならば、もうちょっと記号的な感覚を欲するかも。
それにしても、ここでいう「写実的」とか「記号的」というのは、考えてみると不思議な言い回しですね。いったい何を以て実と言うのか…?
そんな議論をしながら、タルホ氏とガス灯の街路を歩いてみるのも楽しそうです。
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アルゼンチンとウルグアイの国旗の太陽にも顔があります。
写実的な絵を好む西洋人嗜好なのかもしれませんね。
偶然にも、足穂が「天体嗜好症」で言及しす。たスタッドレー社の鉛筆に描かれている月の横顔の画像を探していたのです。
足穂ならばこの絵は写実的に描かれすぎるというかもしれませんね(笑)