天文古玩

<< 2012/08 >>
日 月 火 水 木 金 土
01 02 03 04
05 06 07 08 09 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

このブログについて

天文を中心に、「理科趣味」の雅致を、モノにこだわって嘆賞するサイトです。賢治、足穂、フープ博士へのオマージュ。リリカルな郷愁の天文趣味の世界へ... (since '06.1.23)

カテゴリ一覧

  • 天文古書 (411)
  • 天文台 (225)
  • 星図 (192)
  • 天球儀・地球儀 (81)
  • プラネタリウム (68)
  • 天文機器 (107)
  • 星座早見 (95)
  • 望遠鏡 (197)
  • 太陽・日食 (55)
  • 月・月食 (186)
  • 天空の光(黄道光・オーロラetc) (19)
  • 流星・隕石 (29)
  • 火星 (37)
  • 木星 (11)
  • 土星 (50)
  • その他の惑星・小惑星 (31)
  • 彗星 (116)
  • 太陽系全般 (46)
  • 恒星 (20)
  • 星座 (112)
  • 銀河(Milky Way) (69)
  • 星雲・星団・系外銀河 (34)
  • ロケット・人工天体 (60)
  • 天文余話 (129)
  • 暦・編暦・改暦 (33)
  • 時計 (67)
  • 占星 (29)
  • 天文趣味史 (155)
  • 野尻抱影 (41)
  • 宮澤賢治 (186)
  • 稲垣足穂 (165)
  • 長野まゆみ (62)
  • フープ博士、クシー君etc. (43)
  • 理科少年 (58)
  • 理科室 (170)
  • 理科系古書(天文以外) (271)
  • 新本 (94)
  • 博物学 (108)
  • 博物館 (89)
  • 動・植物 (242)
  • 昆虫 (114)
  • 顕微鏡 (43)
  • 化石・鉱石・地質 (247)
  • 解剖 (66)
  • 医療・薬学 (26)
  • 物理・化学・工学 (118)
  • 数学・図形 (25)
  • 気象 (98)
  • 極地 (27)
  • 乗り物・交通 (41)
  • 標本・理科模型 (216)
  • 掛図 (66)
  • 絵葉書 (350)
  • 写真・幻燈・スライド (160)
  • 版画・エフェメラ・切手など (230)
  • アクセサリ (39)
  • 玩具・ゲーム (101)
  • 印刷技術 (51)
  • 肉筆もの (55)
  • こまごまグッズ (238)
  • 和骨董・和の世界 (71)
  • 驚異の部屋 (72)
  • 書斎 (81)
  • ヴンダーショップ・イベント (169)
  • 古玩随想 (202)
  • 身辺雑記 (317)
  • その他 (206)
  • すてきなページ(リンク) (77)
  • 便利情報 (7)

最近のコメント

  • 玉青
  • S.U
  • S.U
  • 玉青
  • 玉青
  • S.U
  • S.U
  • 玉青
  • S.U
  • 玉青
  • S.U
  • S.U
  • S.U

ブログ内検索

Google

バックナンバー

  • 2023/ 5
  • 2023/ 4
  • 2023/ 3
  • 2023/ 2
  • 2023/ 1
  • 2022/12
  • 2022/11
  • 2022/10
  • 2022/ 9
  • 2022/ 8
  • 2022/ 7
  • 2022/ 6
  • <<

最近の記事

  • 夜と昼の幻を追って
  • Day and Night
  • 人は問い、石は答える
  • 三丁目の星空
  • 太陽黒点に関する授業
  • A Shadow of an Evil Magician
  • 野尻抱影、少年にパロマーを説く
  • アメリカン・ヒーローとしてのパロマー
  • パロマーの巨眼よ、永遠に
  • 続・パロマー物語
  • 晴読雨読
  • 子どもたちはプラネタリウムをめざす
  • あの日のプラネタリウムへ
  • プラネタリウムの誕生
  • 今昔プラネタリウム
  • 呪粉
  • Player 1、応答せよ
  • 歴史瑣談【補遺】
  • ウラニア劇場へ
  • 山峡に聳え立つドーム
  • 歴史瑣談…鷲雪真と仁徳天皇陵古図
  • 暦の歴史を振り返る
  • 虫さまざま…江戸から明治へ
  • 残花
  • 日本的昆虫画の展開

RSS

ログイン

理想の理科室風書斎を求め、世界のライブラリーに分け入る ― 2012年08月19日 18時19分49秒

私は書斎や図書館の写真集やウェブサイトが好きで、わりと見ているほうだと思いますが、このサイトの存在は、今日はじめて知りました。


■Beautiful-Libraries.com : The Most Beautiful Libraries in the World
 http://www.beautiful-libraries.com/index.html

管理人のBeth さんは、かなり執念を持ってこれらの画像を集めたのでしょう。画像ソースもネットあり、雑誌あり、写真集ありと、多様です。私もまったく初めて見る画像がたくさんあって、見ていて驚きの連続でした。
一般家庭から大邸宅まで、さまざまな規模の個人ライブラリー。大学や教会や国家が威信をかけて築いた巨大な図書館。どれもそれぞれに素晴らしい空間です。

で、私の最大関心事は、「理科室風書斎」づくりの参考になるような、理科趣味、あるいはヴンダー趣味と、書斎空間を融合させたような例はあるだろうか?という点にあったので、膨大な量の画像を見て回りながら、そこに興味を一点集中させていました。

しかし、これがなかなかありません。
博物コレクションの形成は、19世紀にあっては非常にポピュラーな趣味だったので、そうしたものが本の山と共存している例が、今でもちょっとぐらいあってもいいはずなのに、現時点では非常に稀なようです。それ自体一つの発見でした。
私は敢然と我が道を行くほど強くないので、どうしても何かお手本が欲しいのですが、どうもなかなか道は険しいです。

   ★

そんな中、いくつかお気に入りの画像を見つけたので、とりあえずメモ代わりに貼っておきます。
 
(English Country House Libraries>page1より
  http://www.beautiful-libraries.com/3500-1.html)

イングランド北西部、リバプールとマンチェスターの中間にある旧領主館「ダナム・マジー Dunham Massey 」に設けられたライブラリーの光景。専用のガラスケースに入ったアーミラリー・スフィア(左)とオーラリー(右)が、天文古玩的に心惹かれます。古風な科学機器類がさらに充実していたら、言うことなしですね。
 
(English Country House Libraries>page9より
 http://www.beautiful-libraries.com/3500-9.html)

こちらは、ウェールズの北方、イングランドとの境に近いレクサム郊外に立つ、Erddig House(Erddig はアーシッグまたはエアシッグと発音するらしい)の邸内。天球儀と地球儀のペア、それと写真右端の机上に、18世紀前半のものと思われる古風な顕微鏡(通称カルペパー・タイプ)が見えるのがポイントです。

(それと、いろいろ画像を見比べてみて、こういうダークブラウンを基調とした部屋が、自分としてはいちばん落ち着くことを再認識しました。こういう点では意外に保守的です。)
 
(English Country House Libraries>page11より
 http://www.beautiful-libraries.com/3500-11.html)

顕微鏡が出たので、望遠鏡のある書斎の例も見てみます。
写真は、アイルランド中部のウェストミースにあるタリナリー(Tullynally)城の書斎。
窓辺に真鍮製の小さな屈折望遠鏡が置かれていますが、この手の望遠鏡は、文字通り ”library telescope” とも呼ばれます。書斎の主はここに腰を下して、昼間は地上の景色を、夜は月を眺めたりしたのでしょう。(はっきりしませんが、像は正立かな?と思います。)

この写真から思い出すのは、アイルランド貴族のウォード夫人が著した『望遠鏡指南』(1859)(http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/03/26/304129)の表紙絵↓です。
 

ささやかなベランダ観望派の方も、いっときアイルランド貴族になったつもりで筒先を天に向ければ、豪奢な気分が味わえるのではないでしょうか。

   ★

敢然と、とはいきませんが、これからも少しずつ手探りで、我が道を進みたいと思います。理想に達することは永遠にないにしても…。

by 玉青 [天球儀・地球儀] [天文機器] [望遠鏡] [書斎] [すてきなページ(リンク)] [コメント(2)|トラックバック(0)]

アサブロ の トップページ