桜島へ2012年08月30日 21時13分24秒

鹿児島の話題を続けます。

鹿児島といえば桜島。市内からは錦江湾に浮かぶその姿が間近に見えますし、フェリーに乗れば、桜島までは約15分の距離です。
私もフェリーに飛び乗って、島(といっても、現在は大隈半島と地続きですが)に渡ることにしました。

(フェリー乗り場から見る桜島。手前はかごしま水族館)

実際に行ってみると、桜島もなかなか広くて、ぶらぶら歩いて回るなんてことは、とてもできそうにないので、タクシーの世話になりました。

島の南、有村溶岩展望所に到着し、荒涼たる山肌を見上げると、ちょうどその右肩からチロチロ煙が上がるのが見えました。


…と、見る間に噴煙が吹き出し、


最後はドワワワという感じで上空に立ちのぼりました。


いささかビビりましたが、でも、桜島ではこんなのは噴火のうちに入らず、ドーンと音がして初めて噴火というのだと運転手さんに笑われました。
ともあれ、桜島は去年から活動が活発化しており、噴火回数も近年のうちでは飛びぬけて多いのだそうです。

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火の山―。
地を裂き、炎を吹き上げ、巨石までも降らすその姿は、恐ろしくもあり、劇的でもあります。火山は町や村に大きな災厄をもたらしますが、グスコーブドリは自分の命と引き換えに、人々の幸せを火山に託しました。
火山の振る舞いは、良くも悪くも(…というよりも、善悪の尺度を超えて)、この惑星の命そのものの発露なのでしょう。

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さて、今回の旅のお土産は、桜島の大正溶岩です。


大正3年(1914)1月12日に噴出したもので、上記のように、この大噴火によって、桜島と大隈半島は地続きになりました。


この黒々とした小岩塊、見る角度によっては、桜島の山容を思わせます。
この小さな山から突如煙が上がり、極小の人々がそれを遠巻きに眺めている…そんな場面を想像しながら、あの日の噴煙を思い出しています。