天地明察アゲイン…渋川春海の時代の望遠鏡を考える(1) ― 2012年11月04日 19時50分41秒
先月はしばらく記事が書けなかったので、いろいろ書き残したことがたまっています。
そこで「アゲインシリーズ」(いつの間にシリーズ化?)の2番目として、映画「天地明察」に登場した、渋川春海の望遠鏡について取り上げます。
そこで「アゲインシリーズ」(いつの間にシリーズ化?)の2番目として、映画「天地明察」に登場した、渋川春海の望遠鏡について取り上げます。
以前―今見たらひと月半も前に―、映画の小道具として登場した望遠鏡について、ちょっとイチャモンめいた記事を書きました。曰く「こんな真鍮製の鏡筒の、しかも木製三脚に乗った望遠鏡が、当時の日本にあったのかなあ…どうも怪しいぞ…」という内容でした。
(画像再掲)
上の記事のコメント欄で、Haさんとmimiさんに、映画に登場する望遠鏡は外国製という設定だと、ご教示をいただきました。もちろん小道具に使われたのはインド製の安価なレプリカですから、あれと全く同じものが当時あった筈はありませんが、「しかし外国製だとすれば、金属製の鏡筒もありかな…でも架台の方はどうかな?」と再度頭をひねりました。
ここで、改めて自覚したことは、日本製にしろ、外国製にしろ、17世紀後半の望遠鏡というのは、実際どんな形をしていて、どんな使われ方をしていたのか、我ながらモヤモヤっとしているということでした。
例によって緻密な考証とは無縁ですが、いくつか当時のイメージを眺めて、「かくやあらむ」と想像してみたいと思います。
(この項つづく)
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