泡沫(うたかた)の2009年2012年11月23日 18時25分21秒

俗に「十年ひと昔」と言いますが、今や「三年ひと昔」の方が人々の感覚に合うようで、そういう言い方を耳にすることが多くなりました。


3年前の2009年は「世界天文年」でした。
あの頃の盛り上がりは、はっきりと覚えています。そのいっぽうで、ずいぶん昔のような気もします。まさに三年ひと昔。
当時はずいぶんと「あやかり商品」も出回ったと思います。今となっては、その全貌は判然としませんが、意外なものにまで、その余波が及んでいたことは確かです。


たとえば、上のちんまりしたものはシャンパン・キャップです。
シャンパンのコルク栓にかぶせて、さらに上からワイヤーで固定するための金属板。
日本酒の王冠を蒐める人がいるように、フランスにも、こういうチマチマしたものを蒐める人がいるらしい。そして、そのキャップにも世界天文年バージョンが登場して、チマチマと(あるいはシュパッ!シュパッ!と景気よく)、ガリレオ400年を祝賀していたという話。

(星の海にこぎ出したガリレオ。)

(キャップの裏面。薄口の鉄板を打抜きプレス加工してあります。)

(ガリレオの後裔)

(米ソのヒーロー)

その画題を見ると、ガリレオ、月の満ち欠けと星座、アポロ、スプートニク、天体観測…
という顔ぶれで、現代のふつうの人が「天文」や「宇宙」と聞いたときに思い浮かべるものが、何となく分かるような気がします。
ささやかな「宇宙イメージのコレクション」といったところでしょうか。