カタログ・ショッピングの楽しみ2013年01月22日 22時05分06秒

依然として記事が書きにくい状況が続いているので、今日も軽めの記事です。

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ふつう「カタログ・ショッピング」といえば、カタログを見てあれこれ注文をすることを指すのでしょう。でも、一方には「ウィンドウ・ショッピング」という言葉もあって、こちらはショーウィンドウを冷やかすだけのことを言うようです。とすれば、カタログを冷やかす(?)だけのカタログ・ショッピングがあってもいいのではないでしょうか。


そんなわけで、過去のオークション・カタログを何冊かまとめ買いしました。
いずれもアンティークの科学機器や地図、博物物学関係のモノの売り立ての際に作られたカタログです。

過去のカタログですから、当然そこに載っている品はもう買えませんし、仮に現在進行形のオークションだとしても、金額的に手を出しにくいものが大半です。たとえばカタログをパラパラめくると、19世紀の鉱石標本セットは、評価額1000~1500ドル、ホラアナグマの頭骨が1500~2000ドル、ハチドリの手彩色版画が1700~2200ドル、ドイツ製の長大なオーラリーが2万3000~3万8000ドル…といった具合。

私の場合、過去のデータを研究して、将来のオークションに備える…という殊勝な動機があるわけでもありませんから、まったくの冷やかしに過ぎないのですが、しかし、こういうのは見るだけでも結構楽しいものです。

それに、最近「理科室風書斎」の品ぞろえも一段落して(と言っても、別に理想の部屋ができたわけではありません。新しいモノを配置する物理的スペースが消滅したという意味です)、ちょっと部屋の空気が沈滞気味なので、自分にとっての理想の部屋を今一度考える上で、こうしたカタログはなかなか有用な指針です。そう、常に理想は高く!(ちょっと阿呆らしい理想ですが)。

↓は上の画像の真ん中に写っているカタログのアップ。


理科室風書斎というと、追求すべきはやっぱりこういう風情かなあ…と思います。