続・東大発ヴンダーの過去・現在・未来…西野嘉章氏の軌跡をたどる(1)2013年04月22日 06時19分41秒

先日、NHKの番組「探検バクモン」で、東大が東京駅前にオープンした新博物館・インターメディアテク の紹介があったこと、さらにNHKオンデマンドで、今もそれが視聴できること(有料)を、コメント欄で教えていただきました。
(参照URL http://www.nhk.or.jp/bakumon/prevtime/20130417.html

会員登録すると、105円で見逃した番組を見られるそうで、さっそく105円払ってじっくり眺めました。番組の方は前編・後編に分かれていて、今回放映されたのは前編です。後編の方は、今週水曜日の23時から放映されるので、興味のある方はぜひ。

以下、前編を見ての感想と、そこから連想したことです。

   ★

展示品には小石川から横滑りしたものも多く、一種の既視感、安心感がありました。
が、小石川の「驚異の部屋展」と違う点ももちろんあって、その最大のものが展示パネルの存在でしょう。
小石川では徹底して説明を排し、「文字情報を介さずにモノ自身と向き合うべし」という潔い姿勢で観客に臨んでいましたが、インターメディアテクでは、画面で見る限り、主要なモノには全部説明文が添えられているようです。



(番組映像より。上:巨鳥エピオルニスの化石、下:キャビネット中のこまごま標本。
いずれも、傍らに説明文が添えられているのに注目。)

小石川は、言うなればあの空間全体が、1つのインスタレーション作品でしたが、今度のインターメディアテクは、個々のモノの魅力を主とする「普通の博物館」に戻った…ということかもしれません。現館長の西野嘉章氏の歩みを振り返るとき、これはある意味、原点回帰とも言えます。

(以下、西野氏と東大ヴンダーの関わりを振り返ってみます。この項つづく。)

コメント

_ Tizit ― 2013年04月27日 09時12分14秒

あれほど(とは言っても可視化出来ませんが)待ちわびていた「インターメディアテク」の開館なのに、ビルそのものの大混雑(他施設への人手)を耳にする度に、向かう足を止めてしまい一ヶ月が経ってしまいました。ひっそりと佇む小石川とは、良くも悪くも対局。だからこそ、ここから新しい何かが生まれる可能性もあるのでしょうね。GWの隙間に覗きに行きたいと思います。

ところで、この場を借りてずっと隠していたことのご報告を。
2008年10月に玉青さんが書かれた「そそる本(2)」の中で気になる名前がありまして。4年以上、気になっていたその人物について、やっと書くことが出来ました。ご笑覧頂けましたら幸いです。

http://imaginarybeings.com/wordpress/?p=1691

_ 玉青 ― 2013年04月27日 21時31分41秒

Tizitさん、ごぶさたしています(こちらではTizitさんでよろしいですね)。
私もインターメディアテクを早く見に行きたいのですが、なかなか機会が得られません。でも、こんな風にああでもないこうでもないと、記事を書きながらじっくり想像する楽しみもあるので、もう少し頭の中でこねてみようと思います。

ときにアーサー・ミー。
これはまた不思議な結び目ができましたねえ。森のあっちの端とこっちの端からまったく別々に歩き出して、偶然真ん中でバッタリ出会ったような気分です(笑)。別人とはいえ、この偶然には何か深い意味があると考えましょう。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック