小さな活版所(2)2013年06月16日 10時00分45秒

「土星堂活版舎」は、言ってみれば、天文古玩堂出版部という位置づけになるので、活字や土星スタンプ以外にも、理科趣味・賢治趣味・足穂趣味を感じさせるメタルスタンプ類をいろいろ揃えて、それらしい雰囲気を出そうと思いました。

解剖図、顕微鏡、蛇腹カメラ、


ステゴサウルス、


蒸気機関車、シダの葉、

そして、天球儀。



こうして並ぶと、何となくそれっぽい。

   ★

小さな活版所としては、これぐらいで十分でしょう。
が、実は土星堂の設備投資はまだまだ続くのです。
といって、こういう↓素敵な古い手押し式印刷機を買ったわけではありません。

(eBayで売られていた、手摺りの印刷道具一式)

もちろん置くスペースがあれば(そして資金が許せば)、ぜひこんなのが1つ欲しいですが、土星堂は純粋にイメージだけの活版所ですから、ここまでやっては完全にやりすぎです(名刺の隅にギュッと活字を捺すぐらいはするかもしれませんが、実際に印刷をする予定はありませんから)。

しかし、もうちょっと手前のところで、何か気分を盛り上げるモノがないか…と探したら、ちょうどいい品が見つかりました。

(この項つづく)

コメント

_ S.U ― 2013年06月16日 16時19分07秒

活字のコレクションはけっこうカラフルですね。図柄の物は、純銅に近いのもあるのでしょうか。

 昔、「活字合金」なるものがあると学んだことを思い出しました。何であったかは忘れましたが、合金のいろんな種類というので見つけたのでしょう。活字合金のアンチモンと言えば、これまた、賢治やタルホの作品に出て来そうです。

_ 玉青 ― 2013年06月17日 21時51分14秒

銅色のものは、たぶん純銅です。
銅製のものは、本来の活版用ではなく、単なる手押しスタンプなので、活版所には本当は相応しくないのですが、雰囲気重視で混ぜてみました。

ところで、改めてウィキでアンチモンの項を見てみたら、いろいろエピソードに富んだ金属ですねえ。錬金の法と関係が深いらしいのも、ちょいと乙です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A2%E3%83%B3

_ S.U ― 2013年06月18日 19時03分22秒

ご紹介のウィキの「アンチモン」を読むと、アンチモンはよくわからない歴史を持っていて、とても有用なのかそうでもないのか、よくわかりませんね。

 でもまあ活字として人類の文化に寄与したことは、それだけでしっかりとした手柄です。

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