理科室愛好倶楽部会報 (通巻第2号) ― 2013年06月30日 13時24分15秒
「嗚呼、永遠ノ理科室!
理科室ノあともすふぃあニ無限ノ憧憬ヲ抱ク人々ヨ。
共ニ考ヘヤウデハアリマセヌカ。現代ノ理科室事情ノ実相ヲ。」
…という書き出しで始まった第1号が出てから早3年。やっと第2号をお届けできます。
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前回は、理科室の現状と整備の苦労を、現役の理科の先生方に質問したアンケート調査結果のご紹介でした。
あそこで紹介されていた先生たちの声は、かなり悲痛なものが多くて、「古くて使えない、ゴミみたいなモノばかりで、本当に困っています!!」という意見が目立ちました。
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今回ご紹介するのは、やっぱり似たような話なんですが、さらに具体的な声として、この4月に転任された、katoo先生の嘆きの記事より。
赴任早々、新たに理科備品の購入を命ぜられた先生の苦悩たるや!
赴任先の中学校の理科室は、混沌をきわめており、いったいどこに何があるのかすら分からない。戸棚や抽斗を開けて見ても、そこにあるのは、「ラベルのなくなったホルマリン標本、カビのはえた内臓の模型、錆びついた音叉やその他。触るのも一瞬ためらってしま」うようなものばかり。「途方に暮れました。〔…〕涙まで浮かびました。」
いやあ、ご苦労は本当によく分かります。そっとハンケチを差し出したいです。
しかし、画一的に見える学校教育の現場も、こうしてみると本当に千差万別、理科室も所によりけりだなあ…の感が深いです。
「第1号」でも書きましたが、私は触るのもためらうような品が、ぎっしり堆積している方が嬉しい質(たち)ですし、夏休みの肝試しにはいいのでしょうが(そんな牧歌的な学校はもうないでしょうかね)、日々の教育に当たられる先生方にとっては、使いにくいことこの上ないでしょう。何とか、新規の備品と、古い学校教育遺産が仲良く共存できるといいのですが…。
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それにしても、上の記事を拝見すると、ズボラ先生も意外に少なくないというか、むしろ多数派のようでもあり、人間的には好感が持てますね。(それとも単に忙しくて手が回らないだけ?)
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