塵吹けど ― 2013年07月09日 20時13分34秒
暑中お見舞い申し上げます。
なにやら殺気さえ感じられる暑さが続き、アムンセンに登場してもらっても、追っつかないぐらいですが、どうぞ皆様ご自愛くださいますように。
なにやら殺気さえ感じられる暑さが続き、アムンセンに登場してもらっても、追っつかないぐらいですが、どうぞ皆様ご自愛くださいますように。
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今朝、部屋の定位置に腰かけて、ふと目を上げたら…
以前書いたように、書斎の雰囲気づくりのために、使いもしない古いタイプライターが机の上に鎮座しているんですが、ちょっと気を抜くとこんな有様です。
本来、涼感を呼ぶはずのグロッシー・ブラックのボディも、こう無遠慮に埃が積もっては、暑苦しさが一層つのります。
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ここから連想するのが、元禄の俳人・上島鬼貫(おにつら)の句。
なんと今日の暑さはと石の塵吹く
詩魂のある人にかかれば、卑俗の中に雅が、散文的な光景のうちにも、ある種の情緒が生まれるようです。とはいえ、ものぐさで掃除をサボっているだけの部屋に、情緒の生まれる余地はなく、ふっと息をかけても、綿ぼこりが舞い飛び、暑さは弥増すばかり。
まあ、こんなことを呟く手間で掃除をすればいいんですが、暑いとそれさえ物憂く…
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一服の涼を求めて、美しい天文古書の世界に分け入ったり、長野まゆみさんの『天体議会』の世界をモノによって視覚化するという企画を考えているのですが、こう暑くては、それも一時沙汰止みです。
コメント
_ S.U ― 2013年07月10日 18時07分05秒
_ 玉青 ― 2013年07月10日 22時02分56秒
そして、かつての惨劇の痕跡でもあったら、涼しさを通り越して、ぞくぞくと寒気すら感じることでしょう。。。
_ S.U ― 2013年07月11日 07時03分04秒
やっぱ夏は怪談ですかね。
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これが、人の住まない古屋の中でびっちりと1センチくらい積もっていたら、また涼しくなるのでしょうけどね。