天体議会の世界…アルビタイト(2) ― 2013年08月08日 20時37分26秒
以下のページを拝見したら、アルビタイトについて、こう説明されていました。
「アルバイト(曹長石)は鉱物標本が販売されていなくて、天然石ファンにはなじみがない。白い母岩がついたトルマリンを購入すれば、あの白いのがアルバイトだ。火成岩などの岩石を構成する造岩鉱物としてはじつにありふれた存在となっている。アルバイトを主成分とする岩石をアルビタイト(曹長岩)という。」
アルバイトとアルビタイトという似た名称が登場していますが、要はアルバイトは岩石を構成する「鉱物」の一種であり、アルビタイトはアルバイトを主成分としつつも、他の鉱物(ものの本によれば、白雲母や石英など)を含んだ「岩石」の名称というわけです。
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水蓮は、かつて北の海岸を歩いていた時に、澄んだ灰碧の石に心を惹かれ、拾い上げました。それはアルビタイトという、ごくありふれた石でしたが、彼にとってはそんなことは問題ではなく、心の通う石との出会いそのものが重要であり、また別の出会いの折に、その思いもろとも相手に石を託した…ということなのでしょう。
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上記引用文によれば、アルバイトはありふれた存在すぎて、あまり標本としては流通していないようですが、こういう世の中ですから、探せばあります。
以下は、アルビタイトではなく、アルバイトとして販売されていたものですが、色合いはたぶん同じような感じでしょうから、水蓮の心をとらえた碧〔あお〕をそこに重ねてみます。
とはいえ、アルバイトの碧はちょっと捉えにくい色です。
↑の写真は、手元のディスプレイだと、かすかに緑っぽく見えます。肉眼では、たしかに「灰碧」と云っていい色なのですが、そのニュアンスがうまく写りません。
これはわりと実物に近い色ですが、本当はもう少し青味がかっています。
これがギリギリ実際に近く撮れた色。
たしかに、ちょっと青瑪瑙のようにも見えます。
たしかに、ちょっと青瑪瑙のようにも見えます。
まあ、写真には写らなくても、実物を前にして、水蓮の心情(真情)はジワッと伝わってくるので、とりあえず良しとしましょう。
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明日から出張が入ったので、次回更新はまた週明けになります。
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