ほら、あそこに星を売る店が ― 2014年01月26日 09時48分45秒
昨日から東京の世田谷文学館で始まった企画展のご案内。
■星を賣る店~クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会
〇会期 2014年1月25日(土)~3月30日(日)
10:00~18:00(入館は17:30まで)、月曜休館
〇会場 世田谷文学館 2階展示室
東京都世田谷区南烏山1-10-10
最寄り駅 京王線「芦花公園(ろかこうえん)」駅
〇公式ページ(開催中の企画展のページへ)
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
〇備考 関連企画として、小川洋子氏(2/22)、三浦しをん氏(3/8)らとの
トークショーあり。
公式ページから以下、概要を引用。
クラフト・エヴィング商會(craft ebbing & co.)は吉田浩美と吉田篤弘によるユニット名。著作の執筆と、装幀を中心としたデザイン・ワークを主として活動している。これまでに発表された著作は以下のとおり。
どこかにいってしまったものたち(1997 年 筑摩書房)
クラウド・コレクター / 雲をつかむような話(1998 年 筑摩書房) 〔…中略…〕
これらの著作のほとんどに、「クラフト・エヴィング商會」は物語の中の二次元的存在として登場するため、ユニット自体が架空の存在と思われがちだが、実際に存在し、これまでにおよそ1000 点を超える書籍・雑誌等の装幀デザインを担当し、2001 年講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞した。
同時に、自著に登場する架空の品々を「ないもの、あります」の謳い文句のもと、さまざまな手法によって具現化し、自著と展覧会を通して数多く発表している。それらは「作品」ではなく、あくまで「クラフト・エヴィング商會」というセレクト・ショップが仕入れた「商品」として取り扱っている。 〔…中略…〕
本展はこれまでの活動を総括した商會初の棚卸し的展覧会である。
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うーむ、これは行きたい。
昔(思い返せばずいぶん昔です)、偶然入った「どこかにいってしまったものたち」展で、その作品を生で見たときの衝撃は未だに忘れません。
形あるモノの向こうに、不思議な世界を想像する、あるいは不思議な世界を手繰り寄せるために、形あるモノの力を借りる…というスタイルにおいて、同商会の営みは、このブログの在り様にも少なからぬ影響を及ぼしていると思います。
残念ながら、当分東京に行く機会もなさそうなので、とりあえず図録だけ発注しました。図録は平凡社から同名の単行本として出ているので、アマゾンからも買えます。
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ところで、足穂の元祖『星を売る店』のことも気になったので、大正15年に金星堂から出た初版の古書価をパパッと検索したんですが、「『星を売る店』を売る店」は今日現在で1軒しか見当たらず、そのお値段はというと…むむむむむ…8万5千円ナリ。さすがにお安くないですね。
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再びところで、「星を売る店」で検索したら、皆川博子さんの『影を買う店』を返してきたアマゾンに、ちょっと好ましいものを感じました。つつしんで花丸進呈です。
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