ガラス、鉱物、祈り ― 2014年04月16日 21時12分44秒
神父は天文ドームから星を仰ぎ見て神の御業を讃え、
修道女はガラスドームの裡で静かに祈りをこらす―。
今日はドームつながりの話題です。
修道女はガラスドームの裡で静かに祈りをこらす―。
今日はドームつながりの話題です。
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昨年、素敵な博物趣味にあふれるブログとして、「時計草の庭通信」をご紹介しました(http://mononoke.asablo.jp/blog/2013/07/13)。
ブログ主のzabienaさんは、その後、透明なガラスドームやガラス壜の中に、きらめく鉱物と鉄道模型用の極小フィギュアを配した作品を次々に発表され、今後は「時計荘」の屋号で販売もされる予定と伺っています。
その不思議な世界の統一テーマは、「明け方の夢で見たような気のする風景」。
現実世界から透明なガラスの壁を一枚隔てた向こうに広がる、「ここではないどこか」。
私は元々閉ざされたガラスドームの中に漂う異世界感が好きで、そのことは過去の記事でも何度か書いたと思いますが、そんな下地があるので、zabienaさんの作品には以前から並々ならぬ興味を抱いていました。
そんな折、zabienaさんご本人から思わぬ作品ご恵贈のお申し出があり、驚き喜びながら、そのご厚意に甘えることにしました(本当にありがとうございました)。
お送りいただいたのは、当方のリクエストによる黒衣の修道女と水晶の登場する作品。
左側は本物の電球(!)を使用した作品、「祈りの庭」。
右側は親指サイズのガラスドームの中にそびえる「歯車修道院」。
いずれも鉱物の出自を示す標本ラベルが付属している点がまことに心憎い。
次回はさらに作品のディテールを眺めつつ、その異世界感を味わってみます。
(この項つづく)
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