よみがえるコメタリウム ― 2014年04月26日 08時07分10秒
ずいぶん昔の記事に、Sii Taaさんから驚きのコメントをいただきました。
コメタリウム(彗星儀)は18世紀生まれの天文教具で、彗星の公転(および、さらに敷衍してケプラーの第2法則)を歯車を使って巧みに視覚化して見せる装置。上の記事ではその19世紀初頭の版画を紹介しています。
頂戴したコメントは、このたびSii Taaさんがその精確なレプリカを作られたことのお知らせでした。その驚くべき実物は、Sii Taaさんのブログで拝見することができます。
■Sii Taaのブログ: Cometarium
http://kachinet.jp/blog/blog.php?key=49314
(Sii Taaは元ページではタイ語表記。またリンク先ページの画像をクリックすると
拡大します。)
機械部分に関しては、より正確な動きを実現するために、オリジナルに改変が加えられているとのことですが、完成品のたたずまいは、まさに200年の時を超えて版画から飛び出してきたかのようです。正確に削り出された真鍮パーツの機械美と、その黄金の輝きに思わず目を奪われます。
Sii Taaさんのコメント欄で、はしたなくも「販売のご予定は?」と質問してしまいましたが、もともと販売は考えていらっしゃらない由。唯一それだけが残念。。。
それにしても、人を羨んではいけませんが、こういう技能と才に長けた方って、やっぱり羨ましいですね。
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