よみがえるコメタリウム2014年04月26日 08時07分10秒

ずいぶん昔の記事に、Sii Taaさんから驚きのコメントをいただきました。

回れ、回れ、コメタリウム!
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/05/06/

コメタリウム(彗星儀)は18世紀生まれの天文教具で、彗星の公転(および、さらに敷衍してケプラーの第2法則)を歯車を使って巧みに視覚化して見せる装置。上の記事ではその19世紀初頭の版画を紹介しています。

頂戴したコメントは、このたびSii Taaさんがその精確なレプリカを作られたことのお知らせでした。その驚くべき実物は、Sii Taaさんのブログで拝見することができます。


Sii Taaのブログ: Cometarium
 http://kachinet.jp/blog/blog.php?key=49314
 (Sii Taaは元ページではタイ語表記。またリンク先ページの画像をクリックすると
  拡大します。)

機械部分に関しては、より正確な動きを実現するために、オリジナルに改変が加えられているとのことですが、完成品のたたずまいは、まさに200年の時を超えて版画から飛び出してきたかのようです。正確に削り出された真鍮パーツの機械美と、その黄金の輝きに思わず目を奪われます。

Sii Taaさんのコメント欄で、はしたなくも「販売のご予定は?」と質問してしまいましたが、もともと販売は考えていらっしゃらない由。唯一それだけが残念。。。

それにしても、人を羨んではいけませんが、こういう技能と才に長けた方って、やっぱり羨ましいですね。

コメント

_ Sii Taa ― 2014年04月26日 09時04分42秒

ご紹介ありがとうございます
何か楽しい動きをする物をとインターネットで検索してて
コメタリウムを偶然発見したのが3月16日
英語の文献を読み解いて設計・製作の一ヶ月は
楽しい日々でした

できあがってから冷静に見ると
インボリュート歯車は異質であると実感しました
当時はおそらく時計職人が作ったでしょうから
サイクロイドでやるのが本筋でしょうか

稚拙さを撮影の技術でごまかしてます
現在動画を制作中ですお楽しみに♪

_ 玉青 ― 2014年04月26日 17時40分40秒

え、1か月?ものすごい早業ですね!
6年間ボンヤリ何もしない人(私)もいれば、ひと月で形にする人も…
いやはや何とも口あんぐりです。
動画、楽しみにしています。

_ とこ ― 2014年04月27日 04時20分11秒

お久しぶりです。
すごい、すごいです!
コメタリウム!!!

模型用のハグルマとボール紙で何度か挑戦しましたが
素材の強度と工作手腕の問題で挫折しました・・・
1ヶ月でさらっと作られる方がおられるなんて。
私も動画が楽しみです。

_ かすてん ― 2014年04月27日 06時39分02秒

かつて玉青さんが語り、しばらく忘れていた夢を、遠くで実現してくれる人がいたのですね。継承された夢の果てに、こんなに美しい物を見せてもらえて私も感謝です。

それに加え、とこさんも挑戦されていた事に驚きかつ関心しました。

_ S.U ― 2014年04月27日 08時33分47秒

昨今は何でもCGで済ますことになってしまったかと思いましたが、メカ好きの方々の「逆襲」が始まったように感じられて嬉しいです。

_ Sii Taa ― 2014年04月27日 19時25分56秒

みなさんご訪問戴きありがとうございます
動画が完成しましたのでYou tubeにUPしました
急速に太陽を周回する時に負荷が掛かるので
もうちょっと最終調整をして完成とします。

_ 玉青 ― 2014年04月27日 20時18分22秒

○とこさま

コメタリウムの話題は、とこさんとも一時ずいぶん盛り上がっていましたね。
それが今、こうして別の形で盛り上がれてうれしいです。
ま、ともかく動画をご覧ください。またまた驚嘆必至ですよ。

○かすてんさま

本当に夢を見ているようです。
それも極上の夢ですね。そしてこれが決して夢ではない、というのがしみじみ嬉しいです。

○S.Uさま

>メカ好きの逆襲

まさに。私の関心に引き付けて言うと、古書の逆襲も近いかも。

○ Sii Taaさま

ああ、もう言葉がありません。。。
私の感想は記事に記したとおりですが、とにもかくにも眼福の一語に尽きます。
本当にありがとうございました。

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