くるくる回せばくるくる回る ― 2014年05月31日 12時28分53秒
頂戴したコメントに触発されて、「そういえばアレはどうしているかな」と思いました。アレというのは、我が家に眠るオーラリーのことで、ずいぶん苦労して買ったわりに、置き場所がないため普段はお蔵入りしているという、とてもかわいそうな存在です。
こうして見るとやっぱりいいですね。
差し渡しは30cmほどですから、そう大きなものではありません。
真鍮の輝きに満ちた太陽系。
ここには太陽と地球を含む六大惑星(水金地火木土)、そしてその衛星たちが表現されています。
土星の表情。太陽と惑星は真鍮、衛星は貴石削り出しです。
ゆっくりハンドルを回せば、
くるくると歯車が回り、
太陽系の役者たちが踊りだします。
★
以下は商品情報。
この品は、米コロラドにあるScience Artというメーカーの製品です。
カタログを見ると、上の Grand Orrery には1,695ドルの値段が付いています。もちろん気軽にポンと出せる額ではありません。それでも何とかなったのは、同社はorrerydesign 名義でeBayにも出品していて、そちらの最低落札価格は、定価よりもだいぶ手前に設定されているからです。
ただし、メーカーとはいっても、ここはジョン・ベネットさんという方が自作自売している個人商店のようなところで、常時在庫があるわけでもなく、私も落札してから納品までだいぶ待たされました。さっきチェックしたら、今日現在、eBayにも出品がありませんでしたが、ときどきお名前は見かけるので、営業はしているはずです。
これは私にとってずいぶん高い買い物でしたが、オーラリーの相場を知っている方からすると、かなり安いと感じられるはずです(アンティークならばそれこそ天文学的値段ですし、現代の品でも、精巧な品はすぐウン十万円になってしまいます)。
そこには秘密があって、それがこのオーラリーのちょっと残念な点でもあります。
実はこのオーラリー、主要パーツこそ木と真鍮ですが、肝心の歯車は金属ではなく、レジン(樹脂)製なのです。それがコスト削減にどれだけ寄与するのか、門外漢には分かりかねますが、現実に照らせばかなり寄与しているのでしょう。
まあ、そうした経営努力のおかげで、こうして庶民にもオーラリーが買えるのは嬉しい話にはちがいなく、私も十分納得しています。
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