平和の証2014年06月25日 21時50分52秒

今朝の日本敗退で茫然自失、何も手に付かないという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ここで最も大切なことは、とにもかくにも2014年の世界がワールドカップを実施できた…という事実ではありますまいか。
ブラジル国内における反対運動は尊重しつつも、ワールドカップを開催できたことは、取りも直さず世が平和であることの証です。

   ★

下は今日届いた荷物。届くまでちょっとソワソワしましたが、無事届きました。
差出国はウクライナ。


おそらく首都キエフでは、市民生活もほぼ平常だろうと思うのですが、情勢が不安定なことに変わりはなく、郵便事情がどうなっているのか、少なからず不安でした(日本郵便のサイトを見ると、クリミア宛ての郵便物は4月以降、引き受け停止になったままです)。

まあ、実際にはオンラインでの追跡も完璧でしたし、驚くほどスピーディーに輸送されたので(ドイツよりよほど確実です)、案ずるほどのことはなかったのですが、こういう些細なところにも、世界情勢は顔を覗かせるなあ…と身に沁みました。


さて、その中身はといえば、ロケット工学の父、コンスタンチン・ツィオルコフスキー(1857-1935)の本。例によって酔狂の類ですけれど、最近ツィオルコフスキーに少し気が向いているので、その世界に近づくべく、あえてロシア語の本を買ってみました。

ツィオルコフスキー小特集はいずれまた。

【付記】

ところで、いつのまにかグーグル翻訳が改良されて、手書き入力もできるようになったんですね。おかげで、今までお手上げだったキリル文字も、時間さえかければ意味をとれるようになったのは嬉しい点です。
これによって、書名の「путь к звездам」が「 put' k zvezdam 」と転写され、「The way to the stars 」の意味だということも、手元で分かるようになりました。
そのうちカメラで文字をさっと読み取ってくれるようになれば、本当にコミュニケーションの壁は低くなりますね(技術的には今すぐできることですから、早晩そうなるでしょう)。

コメント

_ S.U ― 2014年06月26日 21時04分04秒

ウクライナ語とロシア語は違うそうですね。
 どのくらい違うかは、わからないものの同士の比較でさっぱりわかりませんが、文字は数文字程度の出入りがあるようです。方言というよりは別の言語というくらい違うようです。

 日本でも、東北弁と九州弁とではだいぶ違いますが、同じ日本語なので、標準語で話して通じますが、これが別の言語として認定されると、もめ事の原因になるんでしょうねえ。

ツィオルコフスキー小特集、楽しみにしております。
ツィオルコフスキー、ゴダード、フォン・ブラウンといえば、我々の世代には神様のようでした。

_ 玉青 ― 2014年06月28日 10時20分36秒

ウクライナについて漫然とウィキで調べていたら、ウクライナ語でお爺さんはヂード、お婆さんはバーバというと聞いて、親しみが持てました。

なお、類縁語はスラブ系の言語に広く共通するようで、たとえば、ロシア語ではヂェッド/バブーシュカ、ポーランド語だとヂャデク/バッブチャ、クロアチア語だとヂエド/バカとなるそうです。最後はちょっと失礼な感じもしますが、そういう言葉ですから仕方ないですね。

ともあれ、向こうの民話でもきっとヂードは山に柴刈りに行ったり、バーバは川に洗濯に行ったりしているんじゃないでしょうか。

ツィオルコフスキー小特集は、特集と銘打つほどでもないですが、いくつかのモノと絡めて紹介する予定です。

_ S.U ― 2014年06月28日 10時54分06秒

>ヂードは山に柴刈りに行ったり、バーバは川に洗濯に
おぉ、このまま日本の子どもに話しても通じそう。
 こういうのは偶然とは思えず不思議です。じいさんは360度世界のどこから見ても「ヂーサン」なのでしょうか。

 イタリア語でもありますよ。
イタリアのニイちゃんたち(複数)jはイタリアーニ、ネエちゃんたちはイタリアーネですね。

_ 玉青 ― 2014年06月29日 07時47分04秒

あはは。
まあ、イタリアの兄ちゃんは知らず、家族を表わす語彙は、赤ん坊でも発音しやすい音(t、d、p、b、m、n)を中心に作られることが多いので、いきおい偶然の一致も多くなるのでしょうね。
今グーグルで調べたら、お父さんのことを「ババ(ババー、バーバ)」と呼ぶ言語も、トルコ語、現代ギリシャ語、スワヒリ語、ヨルバ語(西アフリカ)、ハウサ語(同)と、結構あって「へえ」と思いましたが、パパとババは音韻的に紙一重ですから、別に異とするに足りないのかもしれません。

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