「思いつき」で行こう ― 2014年06月28日 10時10分57秒
キワモノとは何か。
私の場合、「ちょっと怪しげで、ウロンな感じのするもの」というニュアンスで会話や文章の中で使ってきましたが、どうやらそれは間違いで、広辞苑によれば以下のような意味の語だそうです。
私の場合、「ちょっと怪しげで、ウロンな感じのするもの」というニュアンスで会話や文章の中で使ってきましたが、どうやらそれは間違いで、広辞苑によれば以下のような意味の語だそうです。
きわ-もの【際物】キハ・・
①入用の季節のまぎわに売り出す品物。その時を失すれば無用・無価値となる。正月の門松や3月のひな人形などの類。
②一時的な流行をあてこんで売り出す品物。
③当時の世上の事件・流行に取材、時好に投じようとした脚本・小説・映画など。
なるほど、「流行に便乗した品」というのが原義なんですね。
★
流行に全然便乗してないし、そもそも流行でもなんでもないですが、以下は私の中で真っ先に「キワモノっぽい」という形容が浮かんだ本の紹介記事。
■思いつきくふうと工作:ミクロ・マクロ・時々風景
http://mmlnp.exblog.jp/22288583/
リンク先の「ミクロ・マクロ・時々風景」さんは、渋い話題の多い理科趣味サイトで、私のようにエセではなく、理科趣味の保守本流を行く、いわば「理系理科趣味」のブログです。
で、今回紹介されているのは『思いつきくふうと工作』という、タイトルからしてキワモノっぽい本で、内容がまた輪をかけて…なのですが、そのキワモノ感は言葉で説明が難しいので、ブログ主であるZAM20F2さんの評語とともに味わっていただければと思います。
「思いつき」という言葉は、「それは良い思いつきだ」と褒め言葉になる場合もありますが、「それは単なる思いつきに過ぎない」と貶し言葉になる場合もあって、本書の場合は後者の要素が濃厚です。無軌道で、行き当たりばったりな感じに満ちた良書として、皆様にもお勧めする次第です。(皮をむくとバナナが切れている手品の謎も同時に判明。)
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