愛しのツィオルコフスキー(2)2014年08月27日 06時13分25秒



ツィオルコフスキーの生地イジェフスコエ、最初の教員生活を送ったボロフスク、1892年以降、人生の大半を過ごしたカルーガ、そしてモスクワの位置関係。グーグルによれば、この順に車で回ると、総距離629km、所要時間8時間22分と表示されます。彼の一生は、ほぼこの範囲で営まれました。

ウィキペディアをつまみ食いして書くと、カルーガはカルーガ州の州都で、人口34万人。中世にさかのぼる小都市で、今は自動車関連が主要産業だそうです。
そして、カルーガにちなむ有名人といえば、何といってもツィオルコフスキーに指を屈し、町には「ツィオルコフスキー記念航空宇宙学歴史博物館」という立派な博物館があります。英語版公式サイトは以下。

ツィオルコフスキー記念航空宇宙学歴史博物館(英語版)
 http://www.gmik.ru/index_en.html

そして、その一部門という形で、ツィオルコフスキーの旧居が保存・公開されています。

ツィオルコフスキー旧宅記念館
 http://www.gmik.ru/dom_en.html

ロシア語版サイトには、そのヴァーチャルツアーも用意されているのを発見。

ツィオルコフスキーは、この建物に1904年(46歳時)から29年間住みました。
その後、市政府はこの偉人のために新しい住居を提供し、そこで1年間暮らした後、彼はこの世を去ったのでした。

この家は、現況でも大学者の家としては十分質素ですが、途中で増築する以前は、平屋建てで居間が一間きりという間取りだったそうですから、当時のツィオルコフスキーの生活態度がどんなものだったか、自ずと分かろうというものです。

   ★

このカルーガの町に立つ、ツィオルコフスキーのロケットをかたどったモニュメントと、それをミニチュア化したお土産は、以前も登場しました。


で、最近これはいいなと思ったのは、同じモニュメントをデザインした記念封筒です。



星明りに照らされた銀のロケットも素敵だし、


ツィオルコフスキーの旧居を模したスタンプも愛らしい。
1961年9月19日の日付が見えますが、これは彼の一周忌に合わせて旧宅記念館がオープンしてから25周年を記念して発行されたものです。

(この項つづく)