お知らせ2014年09月20日 11時55分55秒

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ウラニアのおもかげを追って2014年09月20日 11時57分20秒

学芸の女神であるミューズたち(ムーサイ)の一人で、「天文学」を司るウラニア
その名はウラノスと同じく「天空」に由来し、その女性名詞化ですから、文字通り「天女さま」です。

では、ウラノスとウラニアはどんな関係にあるのか?
ウィキペディアでパパッと系譜調べをすると、
ウラノスの息子がクロノス(大地・農耕の神。なお、「時間の神」であるクロノスは、綴りが違う別の神様)、クロノスの息子がゼウス、そしてゼウスの娘がウラニア。

…というわけで、要するにウラノスとウラニアは、曾祖父と曾孫の関係なのでした(もっとも、神々の系譜については異伝も多く、これはそのうちの一説に過ぎないそうです)。

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ウラヌスが惑星の名前になったのに対し、ウラニアは直径100キロという小惑星の名になって、火星と木星の間でくるくる公転しています。

(同時代資料に見るウラニア。1855年に出たA.K. Johonston(著)、J.R. Hind(監修)『School Atlas of Astronomy』より、当時発見されていた35個の小惑星リスト。1854年7月22日に発見されたばかりのウラニアの名が見えます。発見者は監修者のハインド自身)

(同書より太陽系の図。左上に浮かぶのが天王星Uranus。右上は海王星)

(中央部拡大。フローラとヒギエアに挟まれた領域に、他の33個の小惑星が見つかっていました。)

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もちろんウラヌスもいいのですが、天女さまにも魅かれるものがあって、ウラニアのおもかげをあちこちに追ってみます。

(この項つづく)