青い月2014年10月25日 09時25分29秒

今年もまた10月25日を迎えました。今日は38回目の足穂忌。
今年は仏前にこんなものをお供えします。


1920年頃のアメリカ製シガーボックス。
サイズは10×6cmほどなので、シガレットボックスよりは、心持ち大き目です。
ここにリトルサイズの葉巻が、10本入っていました。


箱を開けると、蓋の裏でも月人が憎らしい笑みを浮かべています。
怪人タルホ氏がくゆらすには、ちょうど似合いの相手でしょう。

   ★

ブルームーンの語義と語源については、ウィキペディアで「ブルームーン」を引くと、いろいろ書かれていますが、何だかはっきりしないところもあります。

暦と絡めて、「1シーズンに4回満月が見られるとき、その3回目をブルームーンと呼ぶ」という説も、なんで3回目なのか、なんでブルーなのか、その由来は全く以て謎です。

あるいは、もともと理由なんてないのかもしれません。
いずれにしても、「ブルームーン」は「常ならぬこと」であり、長い歴史の中で人々がそこにいろいろなイメージを投影してきたことは確かです。


【おまけ】

どんな分野にも先達はいるものです。シガーボックスの世界にも専門家がいて、その時代判定法を指南してくれるサイトがありました。


その「Easily Dating Cigar Boxes (http://cigarhistory.info/Dating/Easy_Dating.html)というページに従い、側面に貼られたタバコ税の証紙を見たら、1920年の消印が押されていたので、おそらく販売も同年でしょう。

(分かりにくいですが、下段の目打ちされた数字は「[19]20年[1]0月27日」を表わしています。)


コメント

_ S.U ― 2014年10月26日 08時18分56秒

お陰様で、「ブルー・ムーン」の定義がやっと理解できました。「閏月」の設定法とよく似ていますね。でも、閏月は満月ではなく新月のほうで決まります。識者がよってたかっても起源がよくわからないということなので、これは暦法や占星術ではなく、キリスト教系の伝承や民間信仰と関連するのでは無いかと想像しますが(「イースター」の設定と似ていると思うので)、私はその方面に疎いので、詳しい方のご考察を待ちたいと思います。

 さて、話は足穂のほうに行きます。足穂は、しばしば、花王石鹸、月じるし色鉛筆の「月人」の男女の区別について論じていますが、この顔は壮年の男性のように見えます。でも、なんとなく、老年の、顔がふっくらしてきてからの足穂のイメージもあるように思います。ということで、仏前にふさわしいのではないでしょうか。

_ 玉青 ― 2014年10月26日 09時02分24秒

ブルームーンについては、右に同じく識者のご教示を待ちたいと思います。
「青い月」の正体も気になりますが、あるいは、その正体を隠したまま、永遠に人々の探求心を誘うところに「青い月」の本領はあるのかもしれません(ちょっと「青い鳥」に似ていますね)。

>老年の…足穂のイメージ

S.Uさんもそう思われましたか。
私もどうもそんな気がして、まことに好一対だと思いました。

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