世界の果てへ(おまけ)2014年12月07日 19時53分55秒

世界の果てを目指して、土星まで行きました。
世界はさらにその向こうに、限りもなく続いているので、当然、土星で一服した後、人はさらにその先を目指すのでしょう。でも、どこまで行っても、やっぱり来てみれば さほどでもなし 富士の山」かなあ…という気も一方ではします。

昔、「この宇宙には中心も、果てもない」と本で読みました。
裏返せば、すべての場所が中心であり、果てでもあるのでしょう。
また別の本には、「無限の彼方まで見通せる望遠鏡があれば、自分の後頭部が見えるはずだ」とも書かれていました。

今、この場所が世界の果てなんだ…と考えることは、ちょっと気分がいいものです。

世界の果てを極めた者として言わせてもらえれば、世界の果ては意外に賑やかで、ゴミゴミしているところです。来週には、世界の果てで選挙が行われるそうで、世界の果ての民も、いろいろ忙しそうです。

コメント

_ S.U ― 2014年12月08日 19時45分50秒

>「来てみれば さほどでもなし 富士の山」
 土星まで来て「富士の山」ですかいな(笑)。
 そういや前に江戸時代の天文学啓蒙書に土星人の田舎の図というのがありましたね。

 それから、冥王星の向こうに天体がたくさん見つかって冥王星が「さいはての惑星」から降格になったときに、松本零士氏が嘆いていたのを思い出しました。松本氏は宇宙戦艦ヤマトの冥王星基地に見るような独特の感慨があったようですが、やはり未来の世では最果てにもマクドナルドやらコカコーラがあって普通の暮らしが行われているのが当然のことなのかもしれません。

 政治も国民多数の日々の暮らしのために、まっとうな行政をしていただくのが本務でしょう。異次元の重点的投資やらアクロバット的施策を期待するほうが間違っていると思います。

_ 玉青 ― 2014年12月09日 07時08分30秒

うわ、思い出しました。
http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/07/19/3637883

こないだの記事では、「19世紀人の脳裏にのみ存在した、哀しいまでに美しいイメージ」と、ちょっと綺麗に書いてみましたが、例の片山松斎のも確かに19世紀人の絵には違いないにしても、「哀しいまでに美しい」かどうかは、大いに議論のあるところでしょう(笑)。まあ、インパクトの大きさでは共通しましょうが…。

冥王星は名前からして最果てっぽいので、松本零士氏の嘆きももっともですね。
一方では、廃村や、限界集落や、消滅可能都市など、すぐ足元にも最果てっぽい光景が侵食してきているのも気がかりです。

_ S.U ― 2014年12月09日 22時39分12秒

>消滅可能都市
 私はよく知らなかったのですが、これぞ現代の怪談ですね。

http://mainichi.jp/feature/news/20140509mog00m040001000c.html
 
日本創成会議による「消滅可能性」の都市のリスト↑を見て驚きました。たとえば、以下はリストにある茨城と埼玉の平野部の都市(それも首都圏に比較的近い)でも、次のようなのが挙がっています。(数字は、2010年から30年間での20〜39歳の女性人口の予想減少率) 
稲敷市63.3、北本市55.0、三郷市54.9、幸手市62.7
 これらの都市がまさか消えてしまうとは思えませんが、はてどうなるのでしょうか。

_ 玉青 ― 2014年12月10日 06時59分25秒

各方面に衝撃を与えた発表でしたね。
まさに未曾有の大シュリンク時代ですが、人口が減るということは、相対的に国土が広くなることですから、その辺に活路を見いだせないものかと思います。

下のページを見ると、国内での人口シフトは過去何度か起きているようで、21世紀にもそれが起きるんでしょうか。たぶん、今後、都市部に一層人口が集中するというのが大方の予想でしょうが、しかし長い目で見ると、今のように人口が偏在(特に南関東に)しているのはかなり異常で、さらにそうした偏在を前提に機能している社会の仕組み自体、少なからず問われねばならないのかもしれません。

●地域別人口の超長期推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7240.html

_ S.U ― 2014年12月10日 17時55分51秒

興味深い資料をありがとうございます。
 確かに現代は南関東にかなりはげしく集中しすぎのようですね。これでも、茨城や埼玉で都市が消滅するなら、ますますチマチマと南に移動しているのでしょう。将来的には、都会はカネがかかるだけで儲からん、となって、いずれ反動も出ることもあろうと思います。

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